――デビューから約8カ月が経った今、演じる楽しさみたいなものも感じていますか?
「僕、演じている最中は、自分の中にある“タネ”を摘んで一つの役にしているので、自分じゃない誰かを演じているとは思っていないんです。でも、客観的に見て、一度きりしかない人生の中で自分じゃない誰かの人生を知ることができるのはすごく面白いなと思っています。あと、いろんな現場に行って、いろんな方とお仕事ができるのが純粋に楽しいです」
――「おじさんはカワイイものがお好き。」で藤原さんが演じる真純には、自分が描く少女漫画が評判になるにつれ、好意的な感想のほかにネガティブなコメントもつくようになったのを見て自信を失ってしまうシーンもありました。藤原さん自身は、表舞台に出ることに対する不安やプレッシャーを感じることはありませんか?
「正直、今はまだ不安とかプレッシャーを感じることはありません。生意気かもしれませんが、与えられた仕事に100%じゃなく120%で応えていけば、それを繋いでいっていつか面になったときに必ず成功すると思っているので。大事なのは、自分を信じることかなと思ってやっています」
――デビューして以降、変わったなと思うことはありますか?
「自分の中で、“仕事とは”みたいなものが分かってきた感覚があります。少し大人になったというか(笑)。あと、デビュー当時と今とでは顔も全然違うんです。人に見られると変わるとは聞いていましたが、本当に変わるんだなってビックリしてます(笑)」
――そんな藤原さんが今後目指していく俳優像とは?
「尊敬する方はたくさんいますが、誰々のようになりたいというのはありません。僕自身も俳優という仕事にとらわれていなくて、歌でもピアノでもダンスでも、エンターテイナーとして成果が出るものであれば、何でもやりたいと思っているんです。そこで“藤原大祐”として確立したいというか、そのジャンルの1番を目指して世界に行きたいです」
取材・文=片貝久美子
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