松尾太陽1stミニアルバム『うたうたい』リリース!「ソロ活動でも、もちろん超特急でも、いろいろできたらいいなと思っています」

2020/09/01 17:00 配信

音楽

超特急のボーカルを務めるタカシが、松尾太陽として9月2日にミニアルバム「うたうたい」をリリースする。“City Pops”をテーマに制作された今作には、Vaundy、大塚 愛、堂島孝平、浅田信一、She Her Her Hersといった豪華クリエイターが参加していることでも話題となっている。1人のボーカリストとして新境地に挑んだ松尾に、自身の音楽的ルーツから今作の制作秘話、そしてソロ活動に対する決意まで、たっぷりと語ってもらった。

ミニアルバム『うたうたい』でソロデビューする松尾太陽


子供の頃から70年代、80年代の音楽に触れていました


――これまで太陽くんは音楽的ルーツにご両親の影響があると話していましたけど、具体的にはどういったアーティストを聴いていたんですか?

松尾:子供の頃によく聴いていたのは、サザンオールスターズや桑田佳祐さん。他にも、山下達郎さん、シュガー・ベイブ、はっぴいえんど、ナイアガラ・トライアングル、ラッツ&スターなど、普段から70年代、80年代の音楽に触れていました。実家にはカセットやレコードもあったので、ラジカセにカセットを入れて聴いたりもしていました。

――世代的にはそういったものに馴染みがないのが一般的ですよね?

松尾:そうですね。僕の世代だと普通はMDくらいからですけど、僕はむしろカセットやレコードから始まって、CD、MDと移っていった感じです。

――同級生とは音楽の話が合わなかったのでは?(笑)

松尾:確かに、学生のときには当時流行っていたヒップホップとかも聴いていましたけど、自分の資質としてはこういう音楽だったので。周りの友達で同じようなものを聴いている人はいなかったし、当時、音楽の話は1ミリもしませんでした(笑)。

――小さな頃から音楽に慣れ親しんでいたにも関わらず、事務所に入るタイミングでは歌手志望ではなかったとか。

松尾:全然そんな感じじゃなかったんです。当時は市原隼人さんが好きで、しかも事務所の先輩ということもあって、ここから役者として頑張っていくのかなと思っていました。それが、あるとき超特急という電車に乗ることになって、しかもバックボーカルでという。僕もまだ事務所に入って3年目くらいで、よく分からないまま……。とにかく乗っておこうって、駆け込み乗車した感じです(笑)。でも、それに乗れていなかったらメンバーにも出会えてないし、こういう活動もできていないと思うから、あのとき乗っておいて本当に良かったと思います。

――そんな太陽くんが、今回のソロ活動も含めボーカリストとして頑張っていくことを決意したのはどのタイミングだったんですか?

松尾:振り返ると、高校を卒業した時や20歳になったときなど、何段階かに分けてあります。ソロ活動に関しては、じわじわと(その想いが)出てきた部分もあって、昨年やらせていただいた単独公演の“Utautai”も大きかったんですけど、より明確に思ったのは、コロナ禍での自粛期間中かもしれません。

――かなり最近のことなんですね。

松尾:ソロ活動の話自体はその前からしていたんですけど、自分の中ではまだ実感がなかったというか、漠然としたものでしか考えられていなかったんです。それが、こういう状況になって、今、エンターテインメントがすごく追い込まれている状況だと思うんです。ライブも配信でしかできないとか、直接会えないことに対して、僕らもそうだけど、一番ストレスに感じているのはライブに来てくれる人たちなんじゃないかなって。そのときに超特急としてはもちろん、松尾太陽としても活動させていただくことによって、また新しい人たちと出会って、その人たちが最終的には超特急と出会ってくれて、ライブに行ける日を楽しみに待ってくれるようになればいいなと思ったんです。その瞬間、それまでソロ活動に対して80%くらいだった自分の気持ちが100%になりました。今回の「うたうたい」のレコーディングに入ったのは、その直後。急にギアが入って、アキレス腱が切れるかと思いました(笑)。

関連人物