――ソロ活動の名義を松尾太陽にしたのはどうしてですか？
松尾：僕の中では明確な意味があって。超特急のタカシとしてソロ活動をすることももちろんできると思うんですけど、やっぱり超特急は、みんなでいてこそ超特急だと思うんです。メインダンサーがいてこそのバックボーカルだから、超特急のタカシとしてソロ活動することは、僕の中で許せなかったんです。それは別に、超特急が嫌だと言っているわけでは決してなくて。逆に（タカシ名義で活動しないことは）僕自身の戒めでもあるんです。なぜなら、超特急に甘え過ぎている自分もいるから。他のメンバーがカバーしてくれることって、本当にたくさんあるんです。でも、それに甘んじたままでいると、多分後になって絶対自分が大変にだろうなって、何か勝手に思ったりもして……。なので、こうやって松尾太陽という名義で活動することで、ボーカリストとしてどれだけのことができるのか、1回試すじゃないですけど、いろんなことに挑戦したいと思ったんです。そして、最終的に、そこで得たものを超特急に還元したいという気持ちは全く変わってません！
――そういう気持ちがあるんですね。
松尾：でも、正直なところを話すと、僕がソロ活動をするにあたって、超特急のタカシではなく松尾太陽名義にすることに対して、どうして名義を変えるの？って不安を感じている方もすごくいたんです。そう思うということは、今までどれだけ自分たちは悲しい思いをさせてきたんだとも思うんですけど……。でも、そうじゃないんです！ 名義を変えることは、僕の中ではすごくポジティブな意味を持っていて。
――それだけ超特急を大切にしているってことですよね。
松尾：めちゃくちゃ大事にしてます。だって、5人集まってこその超特急ですから。そこは信じていてほしいなと思います。
――では最後に、松尾太陽としての今後の目標を教えてください。
松尾：大きなもので言うと、ツアーとかもやってみたいなと思ってます。もちろん今はこういう状況なので難しいですけど。だからと言って、あ〜もうダメだ！とは思ってなくて。直接会うのはまだ先になっちゃうかもしれませんが、もっともっと身近に感じてもらえるようなものを、ソロ活動でも、もちろん超特急でも、いろいろできたらいいなと思っています。
取材・文＝片貝久美子
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