――今回、相棒役として花岡尚子を瀧本美織さんが演じますが、瀧本さんの印象を教えてください。
時期(梅雨)の事情もあって、撮影は常に天候に左右されながら進められたのですが、ちょっと曇ってしまいそうな雰囲気を吹き飛ばして、常に現場を『ハレ』に変えてくれる、そんな明るさをもたらしてくれたのが瀧本さんでした。僕を始め現場はいつも彼女に救われていました。
――実際に共演されてみての感想をお聞かせください。
これまで、少なくないキャリアを積まれているのは、もちろん十分存じ上げていたのですが、にしても日々起こる一つ一つのことを、こちらが思う以上に楽しんでくださるので、現場の空気感はいつでも、とても晴れやかになりました。
今回、撮影期間が比較的短かったため、1日に収録するシーンは通常の撮影より多めでした。そのため、スタッフやキャストにも、どこか性急さを求められるような局面が少なからずあったのですが、彼女のおかげで重く感じずに済むような、そんな『現場の清涼剤』でした。
また、佐方は堅物で感情をあらわにすることが少ない男なので、彼一人が画面の中に収まっていると、雰囲気も彼に引っ張られて、頑なな印象になりがちです。
でも、瀧本さんが今回演じてくださった尚子というキャラクターが添えられると、パッと画面が明るくなる。おかげで佐方は堅物のままでいられました(笑)。瀧本さんは、「検事・佐方」という作品にこれまでとは違った新しい色をさしてくれたように思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)