塩野瑛久、大変な撮影の中で西銘駿のありがたみを実感＜インタビュー・前半＞

西銘駿、役作りに対して絶妙な変化を意識

――それぞれに演じられる役について、何か役作りしたことや酒見顕守監督と話されたことはありますか？

西銘：僕の役は、塩野くん演じる通が配信しているのをたまたま気付いて、現場に居合わせてサポートしていく役です。ちょっと何を考えているか分からないような部分もある中で、だんだんと見ていくと分かってくるような絶妙な変化を意識しました。

塩野：僕は、監督から「明後日、『東大受験受けろ！』っていうようなレベルだよね、これ」というのは、言われました(笑)。というのも、ざっくりとした内容はもらっていたのですが、実際に台本が出来上がったのは、撮影の2日前ぐらいで…。撮影中もずっとカメラを回しっぱなしで…。

でも、今回僕の身近な役として、西銘駿がいてくれたから撮影ができたというのがありました。普段楽屋で芝居を合わせたりとかはしないんですけど、今回はしました。彼は、その辺も分かってくれて、僕のことをサポートしてくれる体制も整ってました。さらに、他の共演者の方々にも助けられ、何とか乗り切れました。

西銘：僕は、塩野くんほど大変ではなかったですが、実は自分もすごくプレッシャーだったんです (笑)。塩野くんが長回ししている最後の辺りで僕がせりふを言うときに、「僕がかんだらダメだ」というプレッシャーがすごくありました。今回は幸いかむことはなかったですけど、めちゃくちゃ怖かったです(笑)。