山田杏奈×玉城ティナ、“性”に悩む女子高生を演じる「荒ぶる季節の乙女どもよ。」<インタビュー>

2020/09/07 18:00 配信

ドラマ


――昨日撮影を無事に終えられたということですが、今の心境はいかがですか。

山田:文芸部の5人それぞれ本当に仲が良くて、作品自体の空気感と同じように和気あいあいと演じさせていただきました。スケジュール的にはタイトでしたが、和やかに終えられて良かったですし、放送が楽しみです。

玉城:何日かホテルに泊まり込んで撮影したりして、皆で一生懸命取り組みました。4月、5月はコロナの影響でなかなか撮影もできない状況で。緊急事態宣言解除後、スタッフさんも熱い中マスクを着けて感染症対策に気を使って撮影したりと大変でしたが、クランクアップできて今はほっとした気持ちです。

文芸部の部員たち(左から)り香(横田真悠)、ひと葉(田中珠里)、和紗(山田杏奈)、百々子(畑芽育)、新菜(玉城ティナ)(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社/2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS


――今回文芸部の高校生役を演じる上で意識された点はありますか?

山田:私は5人の中で“普通”という役割を担っている子だったので、「普通って何だろう?」っていうのは考えたんですが、“普通”だからこそドラマを見てくださる人に近い立ち位置にいる子だと思い、等身大で演じることを意識しました。

監督は、「すごく応援したくなるような子でありたい」とおっしゃっていたんですが、ひねくれた考えをしてしまいそうなところを、和紗は真っすぐに捉えて言葉を発したり、演じながらすごく良い子だなと思いました。

あと、“普通”と言いながら、和紗は人のことを思いやる気持ちがあったり、芯がある子だと思うので、ブレないでいられるところも魅力的な子だなと思います。

和紗(山田杏奈)「荒ぶる季節の乙女どもよ。」第1話より(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社/2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS


玉城:私は、まず髪を切って染めるというビジュアルから役になりきるというところから入りました。新菜のキャラクターが自分と真逆というタイプではなかったので、彼女が考えていることも理解できましたし、ミステリアスな雰囲気や不思議さを持ちながら、彼女なりの“普通”な部分も持ち合わせているなと感じたので、そんなに悩むこともなく演じることができたかなと思います。

新菜(玉城ティナ)「荒ぶる季節の乙女どもよ。」第1話より(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社/2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS


――具体的にどういった部分に共感されましたか?

玉城:黙ってたら怖そうとか…(笑)。周りからの印象と自分の中でギャップがあるところは新菜も抱えてるのではと思ったり…。新菜にとって文芸部だけがよりどころに思えたので、5人とのシーンと他の登場人物と話しているときのシーンで温度感をつけるようにはしました。