堺雅人主演ドラマ「半沢直樹」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の特別番組「生放送!!半沢直樹の恩返し」が9月6日に放送された。
この日の放送には、半沢役の堺をはじめ、渡真利忍役・及川光博、大和田暁役・香川照之、黒崎駿一役・片岡愛之助、笠松茂樹役・児嶋一哉が登場。
冒頭のミニドラマで堺扮する半沢が「わが東京中央銀行…いえ、TBSドラマチームは放送に間に合わせるべく全力で挑んで参りました。しかし、感染を予防しながらの撮影でどうしてもスケジュールが伸びてしまい、今日の放送を見送らざるを得ないことになりました。本当に、申し訳ございませんでした」と経緯を説明し、“謝罪”。毎話平均世帯視聴率20%超を獲得する人気番組の前代未聞の生放送スペシャルが始まった。
話題に上ったのは、第2話で大和田が半沢に「組織に逆らったらどうなるか、自分が一番よくわかっているはずだ。私はどんな手を使っても生き残る。だが君は…」「お・し・ま・い・DEATH!」と首を掻っ切るジェスチャーを決めたシーン。
演じた香川は「結論からいうと僕自身が考えた案です」と、この場面がアドリブだったことを告白。「(7年前の前作のラストシーンで)土下座を食らって以来の、半沢との再会シーンだから。台本では『君はもうおしまいです、半沢君』で終わってたんだけど、それを言うだけでは足りなかった」と、強烈なアドリブを繰り出した経緯を説明した。
「半沢直樹」の撮影方法は特殊で、テスト(リハーサル)の1回目からカメラを回し、出来がよければ採用もされる。すべての演技が“本番”というわけだ。これを踏まえ、香川の説明を聞きながら堺が「でも(『お・し・ま・い・DEATH』は)テストの途中からじゃなかったかな」と疑問を呈した。
すると、香川は「全部本番だから、1回目(の撮影)からアドリブを言うのはまだ“頃合い”がよろしくない。このアドリブはトップから行くか、4回目(の撮影)になってから言うか、っていうのは微妙に考えます」と告白。「『お・し・ま・い・DEATH』はとにかく堺さんに浴びせたい!と思ったから、3回目くらい、(カメラが)“寄り”になってからやりました」と振り返った。
アドリブ自体だけでなく、繰り出すタイミングまで見計らっているという香川に、堺や愛之助ら共演陣も一様に「ええーっ!」と驚きの表情。及川も「(アドリブの)出しどころまで考えてるとは思ってなかった」と、香川の職人技を讃えた。
堺も「テイクいくつもあるんですけど、そのたびに崩れ落ちてましたよ」と振り返るなど“お手上げ”だったというこの「お・し・ま・い・DEATH」シーンは、オンエア直後から視聴者の間でも大きな話題を呼んだ。反響を問われた香川は「お子様たちがね、マネをするというのは僕はね、やめていただきたい。大和田暁しか言えない言葉なんだあれは!…よい子はマネしちゃ、ダメ」とフォローも忘れず、共演陣の笑いを誘った。
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