場面緘黙(かんもく)症に悩む人たちの声にじっくりと耳を傾けるドキュメンタリーを放送<九州沖縄ドキュメント ムーブ>

2020/09/10 18:42 配信

芸能一般

「声なき声 ~場面緘黙症の女性たち~」より


JNN九州沖縄7局のブロックネットで放送されているドキュメンタリー番組「九州沖縄ドキュメント ムーブ」。9月13日(日)は「声なき声~場面緘黙(かんもく)症の女性たち~」を放送する。

同ドキュメンタリーは、CBC(中部日本放送)が製作、4月に「JNNドキュメンタリー ザフォーカス」(TBS系)で放送され、注目を集めた作品だ。

家ではしゃべれるのに、学校などの特定の場所で声が出なくなる「場面緘黙(かんもく)症」。番組は、今その症状に苦しんでいる人たちの状況を取材し、克服した人にはそのきっかけの話を聞いた。

19歳の女性。彼女の“声”は、スマートフォンのメモ機能に打ち込まれた文字だ。友人や職場の同僚にも、スマホの文字を見せて思いを伝えている。彼女は、話せないのではない。家を出ると声が出なくなる。それは小学生の頃から続いている。医師には「場面緘黙症」と診断された。

「場面緘黙症」は、不安障害・不安症の一つ。現在、全国の小学生の500人に1人がこの障害に悩んでいるとされる。それでも、親の前ではしゃべれるからと「おとなしい子」などと見過ごされることも多い。また、教師には「授業にまじめに取り組んでいない」と叱責されることも珍しくないという。

高校生の時に場面緘黙症を克服した女性がこれまでの苦しみを振り返る言葉や、12歳の小学生が場面緘黙症と闘いながら地域で人気のパティシエとして活動する場面も伝え、彼女たちの”声なき声”に、じっくりと耳を傾ける。

場面緘黙症を克服した鬼頭さん。現在は映像制作会社で働く


【写真を見る】場面緘黙症だが親の支えもありパティシエとして活躍する12歳のみいちゃん

関連人物