“普通のホモサピエンス”じゃない!? 新仮面ライダー・山口貴也「新堂倫太郎のギャップを楽しみながら、彼の成長を見ていてください」

2020/09/13 12:00 配信

芸能一般

「仮面ライダーセイバー」で新堂倫太郎を演じる山口貴也撮影=富田一也


テレビ朝日系で放送中の「仮面ライダーセイバー」(毎週日曜朝9:00-9:30)。人間の歴史が詰まった“本を守るために戦う“聖剣に選ばれし剣士たち”仮面ライダーの戦いを描いた本作で、仮面ライダーブレイズに変身する新堂倫太郎を演じている山口貴也

“本”を守る組織・ソードオブロゴスに属する人物で、生真面目だが甘いものには目がないというキャラクターを演じている彼に、今回の役柄や作品について、俳優を志すようになったキッカケなどを聞いた。

注目の新仮面ライダー! 新堂倫太郎は「すごく真面目、でも何かズレている」


――「仮面ライダーセイバー」も第2話まで放送されましたが、新堂倫太郎はどのようなキャラクターと捉えて演じていますか。

倫太郎はすごく真面目で思いやりが強く、彼が戦う動機の根底にはとにかく“感謝”があると思います。人に対してリスペクトがあるけど、北極のノーザンベースにいて現実世界のことは本でしか知らなくて、正式名称や取扱説明書までキッチリ読むタイプの人なので、「ここをすっ飛ばしているけど大丈夫ですか」とか「こういう名前なんじゃないですか」とか言ってしまうすごく変わった人間というか(笑)。真面目ポイントが違うんですよね。変身した時は強い剣士なのに、変身を解いたら何かズレてて(笑)。そして甘い物に食いついていく。

戦いに関しては作戦を練ることに長けているので、普段と戦闘時とのギャップが生まれればいいかなと思っています。そのギャップを楽しんでいただきながら、彼がどういう風になっていくんだろうと予想してもらえるような話になっていたらうれしいですね。

――役について監督やプロデューサーからは何か言われましたか。

高橋(一浩)プロデューサーから最初に言われたのが、倫太郎は映画のマーベルシリーズにおける“キャプテン・アメリカ”だと。彼も長い間眠っている期間があって、今と昔は考え方が違っていたり常識が違っていたりする。そういうところも似ているし、リーダーとしてみんなを一つにしようとするけど、少し頑固だからトニー・スタークとぶつかっちゃったりするところも割と似ているから、ちょっと参考にしてみて…とは言われました。

なので、キャプテン・アメリカを中心にマーベル作品をくまなく見ましたが、演じているクリス・エヴァンスさんの真似をしちゃうとそれは倫太郎ではなくなってしまう。あくまで参考として、あたまの片隅に置きながら倫太郎に向き合って僕が出せるものを提示していけたらと思っています。

――主人公の神山飛羽真(内藤秀一郎)、編集者の須藤芽依(川津明日香)とのやりとりも本作の見どころになりそうですね。

パッと見、倫太郎がすごくズレてて、そこに飛羽真か芽依のどちらかがツッコんでというイメージなんですけど、意外と倫太郎が2人のやりとりを後ろから眺めているというパターンもあって。その時々でボケとツッコミが入れ替わる感じで、ホントに3人でチームという感じですね。

内藤くんとは、一度お互いの考えを正直に言い合ったことがあって、それ以来いい意味で無言も共有できるようになったし、ふざけ合ったりもしています。川津さんはそこにいいバランサーとしていてくれて(笑)。僕たちがちょっかいを出してもツッコんだりツッコまなかったり、呆れられたり。年は僕らより下ですけど、一番ずっしり構えているというか、僕たちより大人ですね(笑)。