あいみょんニューアルバムリリース!「続けられるところまでどんどん曲を作っていこうと思っています」

2020/09/09 08:00 配信

音楽

【写真を見る】撮影時スタジオにある鉢植えを自身で動かしセットするあいみょん撮影=大石隼土


憧れの人は憧れの人でいてくれるのがいいかもなって思ったところもあります(笑)


思えば、1stアルバム『青春のエキサイトメント』は、「憧れてきたんだ」という、憧れのロック/ポップアーティストへの想いと自らの決意を歌った曲が1曲目だった。

「今回『黄昏―』を1曲目にしたのは、『青春のエキサイトメント』の『憧れてきたんだ』と同じ位置なんですよ。あの曲は、“死んでしまった自分のスーパーヒーロー生き返ってくれよ”って、いろんな人に憧れていた少女が今こうやって曲を作っているよっていう物語だった。今回は、憧れの人にたくさん会って、同じステージで歌える経験もできたあの少女のアルバム。だから『黄昏―』は『憧れてきたんだ』のアンサーソングに近いですね。昔から、大好きな人たちに会って、お酒飲んで仲良くなっちゃったりしてとか、夢に見てたんですよ。でも、憧れの人は憧れの人でいてくれるのがいいかもなって思ったところもあります(笑)」

「黄昏にバカ話をしたあの日を思い出す時を」はマンドリンやアイリッシュブズーキが入ったアイリッシュテイスト。アウトロでは弾き語りになるという展開が新鮮だ。

「オープニング曲みたいにしたくて、マーチングっぽいアレンジにしました。アウトロは予定にはなかった部分なんですけど、ふと私が、『最後は環境音を交えながら弾き語りがいいな』って言い始めて。あれだけ軽やかに大所帯を引っ提げて、先頭切って歩いてるみたいな音から、急にしゅんとひとりぼっちになるというか。それで現実に引き戻されるのもまた、『自分に勘違いすんなよ』って言い聞かせてるみたいな(笑)。『実はそんなに味方がおらんかもしれないぞ、ひとりでちゃんと立っていけよ』って感覚はありました」

他にも、新たな楽器や音色がふんだんに聴ける。

「田中(ユウスケ)さん、関口(シンゴ)さん、トオミ(ヨウ)さんには何曲かプロデュースしてもらってますけど、お互いこれまでと似たようなものにはしたくないって思っているので、アップデートするために違う楽器を使う発想になることもあって。『マシマロ』はドラムがロールしてるような音が冒険っぽい。『黄昏~』はソウル・フラワー・ユニオンの奥野(真哉)さんに鍵盤とアコ―ディオンを弾いてもらったんですが、奥野さんがおらんかったこの曲をもう想像できない。メロ入れてもらったとき、一同拍手しました。前作だと、関口さんにアレンジしてもらった『恋をしたから』で『フルートってこんな良い音なんや』って気付きましたし。今回『アコーディオンってこんな良いんや』って思いましたし。それは次にも活かされていくと思う。毎回発見があります」

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