映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」全国公開決定 ホセ・ムヒカ『世界の終わりでもないし、希望を持ちましょう!』

2020/09/09 14:24 配信

映画

シネスイッチ銀座ほか全国順次公開が決定した田部井一真監督の映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」(C)2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会

第40代ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカを日本人若手監督の田部井一真が追った、ドキュメンタリー映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」が、10月2日(金)より東京・シネスイッチ銀座ほか、全国順次公開されることが決定した。

2010年から5年間、南米の小国・ウルグアイの大統領を務めたムヒカは、公邸に住むことを拒み、愛妻と愛犬とともに、小さな農場で質素な暮らしを続け、さらに収入の大半を寄付したため、いつしか“世界でいちばん貧しい大統領”と呼ばれるようになった。

また、2012年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連会議でムヒカが、先進国の大量消費社会を強く、しかしやさしい口調で批判したスピーチは、たくさんの言葉に翻訳され、世界中の多くの人々に影響を与えた。そして、日本では「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)という絵本にもなった。

映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」は、テレビ番組の取材でムヒカにインタビューした田部井監督が、その後も取材を重ね、彼の生き方や言葉に触れながら、ムヒカと日本の知られざる関係をひも解いていくドキュメンタリーとなっており、日本で暮らしている田部井監督にしかできない、ムヒカの一面を映し出している。

今回の公開の決定を受けて、ムヒカ本人と田部井監督からコメントが到着した。

ホセ・ムヒカ コメント


日本のみなさん! 世界は地獄のような状況ですが、私はピンピンしていますよ。

世界の終わりでもなんでもないし、やれることはたくさんある。希望を持ちましょう!

田部井一真監督 コメント


5年ほど前、ムヒカがつぶやいたひと言が心に残っています。

「人と人が直接会って話す時間こそ、生きているということなんだよ」

公開が決まるまでの半年間、何気ない日常の風景がどれほど不確かで、愛おしいものか、実感する日々でした。今こそひとりでも多くの人に見ていただき、みなさんの声を受け取りにいきたいと思っています。