親近感のある投稿が人気を集め、SNSの総フォロワー数が200万人を超えるモデル・莉子。「私、しゃべるのが好きなので取材でもいっつもしゃべりすぎちゃうんです」と楽しそうに、これまでのこと、これからのことを話してくれた。
──芸能界に入ったきっかけは何だったんですか?
「ANAP GiRL」という大好きなブランドがwebモデルを募集していたので、応募したのが始まりです。応募条件として提示されている身長に足りていなかったこともあって、何度も落ちたんですけど、どうしてもやりたかったので、とにかく写真をいっぱい送って。そうしたら熱意が伝わったのか、3回目くらいにようやく採用してもらえることになりました。
──小学生ですでに、モデルをやりたいと熱望するほど好きなブランドがあったということは、子供の頃からファッションやメイクに興味があったんですか?
私はあんまり覚えてないんですけど、幼稚園生の頃から「このスカートが履きたい」とか「今日は絶対にツインテール!」とか言ってたそうで。「これがしたい」という気持ちは小さい頃から強かったみたいです。
──「ANAP GiRL」卒業後、現在の事務所に所属して、本格的にモデルとしての活動を始めます。ブレイクのきっかけはTikTokですね。
やっぱりTikTokでバズったのが大きいです。TikTokを本格的に始めたのは高校1年生のとき。当時TikTokでは高校生の日常を切り取ったような動画がすごく人気で。そこで私も親近感のある動画を上げてみようと思って、学校帰りに制服で踊っている動画を投稿したのがきっかけです。その動画をアップしてから一気に男の子のフォロワーが増えて、男女比が半々になりました。ただ……ちょうど同じ頃に「Popteen」のレギュラーモデルをさせていただくことが決まったんですけど、TikTokのイメージが強くて、モデルとして見てもらえなくて。その頃はすごく悩みました。
──どうやって乗り越えたんですか?
「Popteen」の編集部の方とか親とかに相談して。そのときに自分はモデルのお仕事を一番大切にしたいんだと気付いたんです。そこからはTikTokでも私服を着てみたり、それまであまり興味のなかったメイクの勉強をしてみたりと、モデルとしての自覚を持つようになりました。
──今ではTikTokをはじめとするSNSの総フォロワーが240万人です。SNSはどのようなツールとして使っているんですか?
それぞれのツールの特色を自分なりにつかんで使い分けています。Instagramは世界観を大切にしていて、時季に合った写真を1枚ポンっと載せる。TwitterとTikTokは親近感のある投稿を意識していて、特にTwitterではファンの方と交流をするようにしています。YouTubeは、このタイミングで始めたということもあって、大人っぽい自分を見せられたらと思っていて。バラエティっぽいものは載せないようにしています。
──SNSの使い分けからもわかるように、莉子さんはセルフプロデュースが上手ですよね。
全然そんなことないです! 私、すごい自分に甘いし。だらだらする時間がないくらいにお仕事が忙しくてありがたいくらいです。
──これまでの芸能生活でつらかったことって何ですか?
うーん……学校の友達とあんまり遊べないこととかはありますけど……仕事のことではあんまりないですね。というか、つらいことがあっても、あとには引きずらないから思い出せなくて。それに、悩んでる姿をファンの方に見せたくないんです。マイナスなことを言ってばかりだったら応援したくなくなると思うから。私から返せるのはそれくらいだなと思っているので、いつも笑顔でいたい。見た目よりも人柄が大事だと思っていて。人として魅力のある人になりたいんです。
──憧れのモデルさんや女優さんはいるんですか?
「Popteen」モデルの先輩でもある、ねおちゃん。ビッグな方なので、怖い方というイメージを勝手に思ってたんですけど、初めて会ったときからすっごく優しいし、周りの方にも礼儀正しくて。私もこういう人になろうと思いました。小学生の頃からこの仕事をしているということもあって、お母さんにも「常に周りの方への感謝と礼儀はしっかりしなさい」とずっと言われているので、そこは何があっても大切にしたいと思っています。
──現在18歳の高校3年生。同級生も進路に悩む時期だと思いますが、莉子さんの将来の夢や目標はなんですか?
よく聞かれるんですけど、私、将来の夢ってないんです。今のお仕事を続けていたいんだったら続けてたらいいし、もし「やめたい」って思ってるんだったらやめたらいいと思っていて。そのときそのときに、自分が幸せだと思う道を選んでいたいです。
──逆に10代のうちにやっておきたいことは?
子供っぽいことをしていたいですね。ゲームセンターに行くとか芝生に寝っ転がるとか。どうでもいいことをやっていたいです!
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