――聞くところによると、撮影中は笑いを堪えるのに苦労することが多かったそうですね。
「そうなんです。段取りのときからみなさん本気なので、もう面白くて(笑)」
――特に面白かったシーンはありますか?
「全部です(笑)。真純はパグ太郎に気付いてないけど、藤原大祐としては完全に気付いているので。僕が一番最初に撮ったのも、小路さんの家の玄関に『パグ太郎のまちがい探し』という本を見て、『ん?』ってなるシーンだったんです。僕は知ってるのに眞島さん演じる小路さんが一生懸命隠しているのが面白くて……(笑)。最初からそんな感じでしたし、その後もそういうシーンがたくさんあったので、そのたびに笑いを堪えていました(笑)」
――藤原さんは今年3月に配信されたドラマ『中3、冬、逃亡中。』の現場では、鋭い質問をすることから、監督から“ジャックナイフ”と呼ばれていたとか。今回の現場では何と呼ばれていました?
「何でもできる子って言ってくださった事がありました。僕、現場でも“真純くん”と呼ばれていたんですけど、監督さんに『真純くんは何でもできるから、ここはちょっとこうやってみてくれない?』って言われて、こういうのはどうですか?ってやってみたことが、そのまま採用されることもありました。1話でお布団を直すところや、3話で小路さんがパグ太郎の腹巻をしているのを真純に見られないようにくるっと回ってかわす動きとか、結構いろいろ提案させていただいて。監督とのキャッチボールがたくさんできたと思います」
――監督からのリクエストの中で無茶ぶりされて困った!みたいなことはありましたか?(笑)
「無茶ぶりではないんですけど、ちょっとビックリしたのが、1話のお風呂のシーンです。地上波のドラマに出るのは初めてなのに、もう上半身裸になるのかって思いました(笑)。台本のト書きにはお風呂に入るとだけ書いてあったので、泡風呂か何かで見えないようになっているのかなと思ったら、段取りのときにちょっと前に出てほしいと言われて。上半身のほとんどが出ちゃう……と思いながら演じていました(笑)。あと、後半から笑顔のシーンが増えてくるんですけど、ト書きに“天使のような笑み”と書いてあったりして、どんなのなんだろう?って悩みました(笑)」
――家で練習したりとか?
「天使のような笑みをですか? してないです(笑)。でも、きっとスタッフさんたちたちも、撮影しながら『天使のような笑みが来るぞ』って思ってるだろうなと考えたら、想像を超えなきゃいけないなと思ってちょっとドキドキしました(笑)」
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