――お二人とも、NHKでのドラマ初主演ということで、プレッシャーも感じられたかと思いますが、そのプレッシャーから解放された瞬間はあるのでしょうか。
森崎:普通に考えて、NHKの“よるドラ”の主演ですよ?怖くないと言ったらうそになりますよ(笑)。今回はスタッフの皆さんの熱量に答えられるのだろうかというプレッシャーや、ミャンマー人を演じる上での不安がありました。
でも、僕にとっては恐怖や緊張感があることは、すごくいいことだと思っています。作品と向き合うときや新しいことをする時は、自分に対する期待や超えたいラインがありますし、演じることが好きだからこそ、いいものを作りたいという思いもあるので、毎回プレッシャーを感じるんです。この作品のお話を頂いたときも、良い作品にしたいという思いから自分自身にプレッシャーをかけながら演じていました。
その中で監督さんから「理屈で考えなくてもいい瞬間ってあるんじゃないかな?」と言っていただけたときに、「僕は考え過ぎていたのかもしれない」と救われました。そして今、クランクアップして一息ついたときに振り返ると、エーミンを演じられた時間は本当に幸せだったんだなと感じています。
高城:私は、お芝居の経験があまりないのでプレッシャーに思うこともたくさんありましたが、一番感じていたのは、演じる玲ちゃんのことが分かってあげられるかな?ということです。
でも、森崎さんや周りのスタッフさんと話していく中で、皆さんもプレッシャーや、不安な思いを抱えていらっしゃるということを知って、それを乗り越えて素晴らしいものを作ってらっしゃるのに、私だけこんなもやもやした気持ちのままではダメだと思い、誰よりも私が玲ちゃんのことを愛してあげなきゃ!という思いになりました。
撮影の日々は、とても勉強になりました。お芝居をすることってこんなに楽しいんだ、誰かを演じることってこんなに素晴らしいことなんだというのをこの作品で感じることができました。なので、先ほど森崎さんもおっしゃっていたのですが、撮影期間は本当に幸せな時間だったんだなと感じていますし、これからもこんな幸せな機会があればいいなと思いました。
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