井上尚弥、待望の防衛戦はラスベガスで無観客試合! 「ラスベガスでやるからにはKOしなければと感じます」

2020/09/13 14:55 配信

芸能一般

井上尚弥がジェイソン・マロニー戦に向けた意気込みを語る!

マロニーは「面倒くさいタイプだがKOしなければ意味がない」


――ロドリゲス戦の前に、マロニーとはロシアで行われたWBSSの発表会で会っているんですね。

井上:そのときはマロニーのことは何も知らなかったんです。一緒に写真を撮ってくれというので撮り、それを彼がツイッターに載せていましたね。

――どんな印象でしたか。

井上:普通に優しそうな人でした。自分と撮った写真とドネアと撮った写真を載せていて、見たらドネアと身長がほぼ同じように感じました。でも試合(ロドリゲス戦)では前かがみの姿勢だったので、あまり大きくは感じませんでした。

――マロニーは「井上は過大評価されている。何も恐れるものはない。俺が化けの皮を剥がしてみせる」と強気です。

井上:過去に戦った選手はだいたい同じことを言っていますよね(笑)。そのコメントを言うにふさわしいものを彼が持っているかというと、そこまでではないんじゃないかと思っています。

――では、 マロニーに関して気をつけるべき点は?

井上:正直言って気をつけなくてはいけないという思いはありません。カシメロには一発で倒すパンチがあるので怖さはありますが、マロニーにはそれは感じません。その分、やりにくいのではと思っています。

パンチもなくはないし、技術も高く、タフで12ラウンド戦うスタミナもある。一番面倒くさいタイプですね。勝ちに徹すれば判定勝ちは難しくないけれど、内容を求めて倒すことを考えれば少し時間がかかるかも。

ラスベガスでやるから塩試合(拙戦のこと。「しょっぱい」から転じた言葉)はダメですからね。KOしなければ意味がないと考えるので、テーマとすれば“倒しきる”ということに尽きます。

――警戒はしていますよね。

井上:警戒というか…要は自分の問題なんです。自分が120パーセントに仕上げれば問題ないので、それを目指して調整します。

――+20(パーセント)は何なんでしょうか。

井上:100パーセントは自分が仕上げる分で、あとの20パーセントは運です。ボクシングには運も必要なので。その運を掴めるように努力するということです。

――KO決着を前提とすると前半、中盤、後半、どのあたりをイメージしていますか。

井上:マロニーの戦闘スタイルを考えると、後半まで行ったら逃げ切られる可能性があるので、倒すなら前半か中盤でしょうね。

――カギになりそうなパンチは?

井上:今探しているところです。マロニーはディフェンスもいいので、パンチを出すときの癖やパンチの戻し方なども含めて映像を見てチェックしています。

そうしたことは普段はリングに上がってから考えるのですが、今回の場合はリングに上がってからでは遅いかなと思って…。だから前もって癖などをチェックしています。今回がこれまでで一番相手のことを研究しています。倒すための突破口を自分から掴みにいかなくちゃいけないので。

――ここまで(9月上旬)、 調整は順調ですね。

井上:はい、 順調です。 まったく体調を崩すことなくきています。

――試合に向けた意気込みをお願いします。

井上:1年ぶりのリングなので、見てくれた人たちが「(自分も)頑張ろう」と思ってくれるとうれしいです。