光を生かす新木材“虹彩杉” 29歳若き専務の挑戦<世界一の九州が始まる!>

2020/09/17 17:27 配信

芸能一般

「世界一の九州が始まる!」9月20日(日)放送より。29歳の横尾昌紀専務


9月20日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、OBS大分放送製作の「最高すぎる虹彩杉(こうさいすぎ) ハイブリッド集成パネル」を放送する。

林業が盛んな大分県日田市にあるカネサダ横尾木工所(1960年創業)は、日田杉を使った住宅用の建材や建具などを加工、販売している。横尾昌紀専務(29歳)は、もっと多くの人に杉の魅力を知ってもらいたいと、新たな商品「虹彩杉」を開発した。

日田杉とアクリル樹脂を交互に組み合わせたハイブリッドなパネルで、虹のように見えることからその名が付いた。アクリルから漏れる光と、杉が持つ木材の優しさを感じることができる。

【写真を見る】日田杉とアクリル樹脂を交互に組み合わせた虹彩杉。アクリルから漏れる光がとても美しい


製造は杉とアクリルを接着剤でくっつけるというシンプルなもの。ただ、杉は湿気や乾燥で反りや割れが出やすい。それでも虹彩杉に加工できるのは、カネサダ横尾木工所が、煙と水蒸気で木材をいぶす、独自の燻煙熱処理技術を持っているからだ。

この技術により杉の反りなどを軽減させることができ、虹彩杉を使った扉やテーブルをはじめ、さまざまな商品を生み出すことに成功した。

中でも、地元の職人とコラボした下駄は、県内の大型ホテルに採用され、宿泊客用の館内履きとして利用されている。

横尾専務は今、虹彩杉を使った新たな商品開発にも乗り出している。建具だけでなく雑貨への応用も期待される虹彩杉。日田杉の魅力を伝えるため挑戦を続ける若き専務の思いと、虹彩杉の今後の可能性に注目する。

「世界一の九州が始まる!」9月20日(日)放送より


「世界一の九州が始まる!」9月20日(日)放送より