――お二人は初共演ということですが、それぞれの印象はいかがですか?
松本:私が撮影している時に奈緒さんが現場に見学に来られていて、そういうことができる方って素晴らしいなと思いましたし、誰とでも仲良く話せるので人見知りをしない方だなという印象です。
奈緒:現場でふん装している松本さんを見た時は、もう澪ちゃんがそこにいるなって思いました(笑)。
実は、出会ってすぐ松本さんを好きになってしまったんです。そこから、毎日の撮影の中で誠実だったりチャーミングな部分も感じて、人間としてすごく魅力の詰まった方だなと。
結局、撮影期間中にいろいろなお話をさせていただいて思ったことは、やっぱり好きでした(笑)。
――松本さんも話していて波長が合う方だと感じましたか?
松本:価値観が合うなと思いました。現場でも他の共演者の方とは世代に差があったので、大先輩の方には話せないことも気持ちの良い温度で話せて、本当に居心地が良かったです。
――お芝居はやりやすかったですか?
奈緒:松本さんにすごく助けていただきました。
松本:仲良くなってから終盤で撮った最後のシーンは、カットがかかってからこんな(両手をつかみ合う)感じで。
奈緒:「こんなの初めてだよ~」って、二人で気持ちを共有している感覚がありました。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
松本:やっぱり角川組の方がそろっていたので、昔話が飛び交っていました。金田一耕助シリーズのパンフレットを持って来てくださったり、過去のことをたくさん教えていただいて。
藤井隆さんは「角川さんの映画を見て青春時代を過ごしてきたので、ここいることが…」って恐れ多いそうで、角川さんにすごく緊張されていて、逆に私たちの方がリラックスできている部分もありました(笑)。
――角川監督からはどのような演出の指導をされましたか?
奈緒:立場上、自分の思っていることを素直に言葉にできる人ではないので、目で会話をしてほしいと最初に説明していただきました。だから、そこはすごく自分の中で大切にしながらお芝居をしました。
松本:私の場合は、穂香は穂香のままやってほしいということを、お話ししていただきました。
――撮影期間中の思い出を教えて下さい。
松本:地方での撮影で泊まりだったので、夏の終わり頃に「夏らしいことをしたかったね」って話して、二人で一緒に花火をしました。
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