『俺たちはあぶなくない』佐野勇斗、デビュー5年で胸に刻む思い「人を楽しませられる人間でありたい」

2020/09/17 12:39 配信

ドラマ

「俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち」に主演する佐野勇斗にインタビュー撮影=西村康

佐野勇斗が語る、過去と未来


佐野の演技が世間の注目を集めだしたのは、2016年のドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人~」(TBS系)。初の連続ドラマ出演作でもあった。

「『砂の塔―』は僕の中でターニングポイントになった作品。人生においてもすごく大事な時間になったと思っています。

初めての連続ドラマで母親が2人いる高校生という、いきなり複雑すぎる役どころで。泣くシーンで涙が出ているのに『伝わってこないからもう一回』と言われることもあったし。これまででいちばん、監督から怒られた作品でしたね。

でもそれでこういう世界なんだなと知ることができたし、強くなれました。主演の菅野美穂さんをはじめとした先輩方からもたくさんのことを勉強させていただいて。あの作品がなかったら、今の僕は存在していなかったと思います」

そして今は、ドラマの主演を務めている。そんな佐野の“今後の展望”とは?

「その質問が一番難しいんですよね(笑)。正直に言うと“こういう俳優になりたい”という蔵は頭の中にはなくて。いただけているお話を一つ一つ、丁寧に力を抜かずにやっていけばきっと、いつかはいい結果にもつながるし、年を重ねていくことでまた芝居も変わっていくだろうし。

それに僕はM!LKというダンスボーカルユニットのメンバーとしても活動しているし、今はYouTubeなどにも興味がありますし。『佐野くんのおかげで楽しかった』『今日も仕事頑張れる』って言ってもらえることができたらなと思いますね。エンターテイナーって言葉を自分で言うのは恥ずかしいですけど(笑)、人を楽しませられる人間でありたいです。自分なりの道を切り開いていけたらと思っています」(取材・文=緑川唯)