取材を受けた関係者は、「コロナ不況で仕事がなくなり簡単に応募してくる。犯罪の実行犯をバイトにさせることで上の方まで逮捕されない」と語る。半グレの取り締まりは最近になって厳しくなっており、一般人を犯罪の手先とすることで、集団の中枢にまで捜査の手が及ばないようにしているという。
コロナ不況と警察の摘発の強化、それは半グレのアジトにも異変をもたらしている。取材班が入手した映像には、コロナで休業しているカラオケスナックに半グレの男らが身を隠して掛け子(振り込め詐欺などの犯罪で電話をかける役)の募集をしたり、カード偽造を行ったりする衝撃的な様子が収められていた。
さらに最近になって新手の半グレが台頭している。コロナでシノギが減った暴力団から、半グレへと流れるケースが加速しているのだ。
取材班は、山口組の直系団体を離脱し、東京で一大勢力を誇る半グレ集団のリーダー格にのし上がった男を取材。暴力団をやめた際に小指をなくした左手には、高級時計が光っていた。
稼ぎの元となっている風俗店のキャッチの現場を撮影。新たな脅威となって我々の身近に忍び寄る半グレ、その実態に迫る。
制作はABCテレビ、担当プロデューサー・藤田貴久、担当ディレクター・平岩和之。ナレーターを俳優・眞島秀和が務める。
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