『誰かが、見ている』山本千尋、“三谷組”は「本当に楽しすぎて…“明日は遠足だ!”みたいなワクワク感でした」

2020/09/18 10:00 配信

ドラマ

『誰かが、見ている』あかね(山本千尋)と次郎(佐藤二朗)(c)2020 Amazon Content Services LLC


――三谷さんは厳しかったですか?

山本:いえ、厳しくなかったです!撮影前に一度皆さんで丸一日、本番のためのリハーサルをする日があったのですが、そのリハーサルのさらに前日に私は三谷さんとマンツーマンでリハーサルを皆さんより1日多くさせていただきました。

私はお芝居の経験も多くはなかったので、三谷さんが一緒に練習しようって言ってくださって、4時間ぐらいあかねちゃんの単独レッスンをしてくださって。それが私はとてもありがたかったです。皆さんと一緒にスタートだと絶対に足を引っ張ってしまうのはわかっていたので、そこで三谷さんが手を差し伸べてくださったのは、本当に「助けてくださった」という感じですね。あかねという役は私が作った役ではなく三谷さんが一緒に探してくれた、わたしの素の部分も引き出しながら、あかねの成長も考えながら一緒に作ってくださった特別な役なんだなという風に思います。

――三谷さんからかけられた言葉や印象に残っている言動はありますか?

山本:最初に言われたのが、「中国武術の世界チャンピオンのスキルがあるのにまったく生かせない役でごめんね」って(笑)。1、2話は私の緊張をほぐすためだと思うんですが、ちょっと小さなアクションシーンも入れてくださったり…。三谷組の現場は本当に楽しすぎて、子どもの頃に戻ったような、明日は遠足だ!みたいなワクワクがずっとありました。

「一人一人の成長を見てほしいです」


山本千尋提供写真


――真一はあり得ない失敗ばかりして、でも憎めない“愛されキャラ”ですが、山本さんご自身がしてしまった“あり得ない失敗談”はありますか?

山本:今回、私は電車でスタジオに行っていたのですが、電車がちょっと遅れて、スタジオの到着が5分ぐらい遅れてしまったことがあったんです。それからは集合時間の1時間前にはもうスタジオの近くにいるようにしようと思いました。

そうしたら本番の日、三谷さんから朝の7時くらいに連絡が入って、「今日、(演武の)刀を持ってこれる?」って。本番は2回撮影するんですが、1回目と2回目の間の休憩時間に、お客様に日替わりでおしゃべりなどをする時間があったんです。二朗さんがトークする日があったり香取さんがおしゃべりされる日があったりしたんですけど、三谷さんが私に「中国武術をしている子だよって知ってもらったほうがいいんじゃない?」と言ってくださって、演武をさせてもらう機会があったんです。

でも、朝すごく早く家を出ていたので、三谷さんから連絡が入った時にはもうスタジオの近くに着いてしまっていて(笑)、刀を持っていけず、それが自分の中で悔しかったのですが、三谷さんは笑い話にしてくださったのでよかったです。

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