「映画クレヨンしんちゃん」本編映像公開! ラクガキングダムの幻想的なデザインの秘密も明らかに

2020/09/19 11:30 配信

映画

「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」が大ヒット記録。それを記念して本編映像が公開された(C)臼井儀人 / 双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020


また、パステルカラーで彩られる幻想的なラクガキングダムの全貌にも注目。上空に浮かび、地上の子どもたちのラクガキを見守っているラクガキングダムのコンセプトデザインは、本作のキービジュアルも手掛けている久野遥子が担当。

これまでのシリーズのビジュアルとは異なり、クレヨンやラクガキがテーマとなる本作ならではの、クレヨンや色鉛筆も使用して仕上げられたキービジュアルについて「しんちゃんの世界観を、自分の中のタッチで描き上げました。劇中の子どもたちと同じく自由に描かせていただいたので、ビジュアルを通して映画の楽しさに触れてもらえるとうれしいです」と話す。

そして、「ラクガキングダムに住む住民は誰かが描いたラクガキですが、キングダムそのものは自然発生したというお話を受け、貝殻や真珠といった自然の産物をイメージして描きました」と、幻想的なデザインの秘密も明かす。

これまで映画シリーズにはさまざまな城や王国が登場しているが、今回のラクガキングダムは城内に見られるアイテムやギミックのモチーフが身近な文房具からインスピレーションを得ており、インテリアにも見て楽しい要素がちりばめられている。

細部のこだわりについて「ラクガキということで、デザインから映画を見ても楽しさが持続するように、要素をちりばめています」という久野。

独創的な発想で本作を彩る久野の創作活動に影響を与えているのが、幼少期に見た「クレヨンしんちゃん」だそうで、同シリーズで映画的マジックを感じ、現在の創作ベースができているとのこと。

特に印象に残っている作品は4作品目の「ヘンダーランドの大冒険」(1996年)で、「一見、遊園地と見せかけたファンタジーな部分と、日常的が侵食される怖さが同列にあったので、すごく面白かったですね」と明かしている。

これから本作を見る人たちに向けて、京極監督は「ラクガキを描くことのようなのびのびとした気持ち、そのものの力を体験してもらいたい思いが、本作を作る1番大きなエネルギーでした。たくさんの人に見ていただきたいです」、久野は「見たときの衝撃、1つの事件を見たような気持ちです。シルバーウィークでお子さんの初めての映画体験になってくれたら良いなと思います」と語った。