これまで全てのモノを「買う」ことで手に入れてきた慶太が初めておカネに頼らず見つけ出したもの、それがこの手作りの豆皿だ。
2話では、元カノ・まりあ(星蘭ひとみ)が持参した手作りランチにただ一人気づいたり、玲子の気持ちに気づいていながら放置する早乙女に怒ったり、他人の心に寄り添える慶太のやさしい人柄がしっかりと描かれた。
相手の痛みがわかり、本当に大切なのは人の心だと知っている慶太だからこそ、玲子へのプレゼントに高価なものではなく、手作りの豆皿を思いついたのだろう。慶太というキャラクターの成長ぶりは自然で、共感できる。視聴者から「この豆皿には慶太の愛情もやさしさもたくさん入ってる」「お金では買えないモノで償おうとした慶太くんの成長が嬉しい」「慶太のやさしさが沁みる…キュンとした」といった声があふれた。
大島脚本は、恋を“おカネ”にまつわる理論になぞらえてわかりやすく描く。
“消費”“投資”そして“浪費”という3つの使い道。本当はムダと気づいていても、これまで費やしたものまで無になってしまうのが怖くてやめられない“コンコルド効果”…。複雑なはずの人の心の機微が、身近なツールである“おカネ”になぞらえることでシンプルに伝わってくる。
作品の持つ魅力も視聴者を惹きつけ、Twitterでは放送終了直後の夜11時台に「#カネ恋」が国内トレンド1位、世界トレンドでもトップ5圏内に躍り出る反響を呼んだ。
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