これほどまでに見事なスタートダッシュを決めた背景には、”グローバルファン”と呼ばれる視聴者たちの存在がある。
「I-LAND」では、“パート1”終了時に1回、“パート2”で2回、インターネット上で視聴者による“グローバル投票”が行われた。
それぞれ2週間ほどの投票期間を設け、毎日1回ずつ投票できるシステムで、投票結果は“アイランダー”と呼ばれるデビュー候補生たちの当落に直結する。中でも最後の投票ではデビューメンバー7人のうち6人を投票結果だけで決定するなど、ENHYPEN誕生にあたり非常に大きな役割が視聴者にゆだねられ、各投票に170の国・地域からのべ1000万を大きく上回る票が集まった。
放送期間中には、番組主導による“ファンイベント”も行われた。デビューしてほしいアイランダー宛の応援メッセージ動画もしくは手書きメッセージを番組公式Twitterで募集。全世界からメールで送られてきた動画や手書きメッセージは、番組内の企画としてアイランダーたち本人に渡された。
デビュー前の少年たちがファンの存在を初めて意識し、涙し、勇気をもらう姿は、本当に感動的だった。その後も番組内では、踏ん張りどころでファンのメッセージが詰まったアルバムを手に取るアイランダーの姿が見られるなど、このファンイベントはファンとアイランダーの結束をさらに強めるものとなった。
こうしたことから、ファン一人一人に責任感のようなものが芽生えていったのだろう。まだデビューできるかどうかもわからない段階で、それぞれのアイランダーに“ファンダム”と呼ばれる熱心なファンのコミュニティーが形成され、「ACES」「SUNSHINES」「NIKITTIES」といった具合に名前がつき、Twitterを中心としたSNSツールで応援合戦が繰り広げられた。
当のアイランダーたちは、「I-LAND」収録中はSNSを見ることができなかったようだが、番組を終えた今、それぞれがどれほど多くのファンに応援されてきたのかを実感している頃だろう。
オンエア期間を通じて、ファンと共に育ってきたENHYPENだからこそ、グループ誕生から数日でTwitterフォロワー60万超というスタートダッシュを実現できたといえる。
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