チケット入手困難確実! 第三舞台封印解除&解散公演

2011/09/06 00:15 配信

芸能一般

10年間、さまざまなフィールドで活躍している俳優陣&演出家

数々の伝説を作り上げてきた第三舞台が、10年の封印期間を経て、復活。同時に解散公演となる舞台「深呼吸する惑星」の製作発表が9/5、都内で行われた。作・演出の鴻上尚史、出演者の筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、高橋一生、大高洋夫が登壇し、意気込みを語った。

1981年、早稲田大学演劇研究会で旗揚げされた劇団「第三舞台」は、スピード感あふれるせりふ回しと場面転換、社会への鋭い風刺、シリアスと笑いの境界を行き来するエンタテインメント性あふれる作風がうけて、観客を沸かせた。300人だった動員数がいつしか1000人、1万人、2万人を超える規模に。

かつて、主宰の鴻上は2001年に「それぞれが、ひとり旅に出て、いろんな人と出会い、言葉の通じない人や感性のまったく違う人と演劇をすることで、俳優も僕もより豊かになると判断して、10年間、封印することにしました」と劇団公演封印を宣言。その言葉通り、10年後のことし、新作「深呼吸する惑星」をもって封印解除となった。

解散公演になることを知ったときの心境は「やはり解散という流れになりましたか、という感じでした」(筧)、「解散という言葉は意外でした」(長野)、「(封印してから)このまま眠らせていきましょうよ、と思っていたので解散は特別驚きはなかったです。僕は賛成ですね」(小須田)、「復活はないと思っていました。10年前にピリオドのつもりだったので、復活のほうが衝撃でしたね」(山下)、「私はショックでした。まだ60歳近くになってもまた集まるんだろうなって思っていました」(筒井)とそれぞれの思いがあるよう。劇団員ではないが、鴻上作品には3度目の出演となる高橋は、「第三舞台は普遍的なものとして僕の中に入っていました。言葉と肉体の躍動感に圧倒される作品です」と第三舞台の印象を語った。

また、第三舞台での思い出については、イギリス公演で役者のほとんどが牡蠣にあたった事実を筧が告白。トイレに駆け込みながら演じていた当時の苦しみを、被害にあった役者たちが懐かしんでいた。筒井は「ヒンズースクワット、腹筋100回やりました」と、男女関係なくハードな稽古だった思い出を。男性5人がのった板を下から女性が上げていた舞台もあり、表舞台だけではなく裏方としてもみな活躍していたことを明かした。大高は「第三舞台のチケットで、当時ダフ屋が出た、というのが印象的でした」と人気劇団ならではのエピソードを披露した。

気になる作品の上がりは、まだ執筆中。「いろんな意味で深呼吸する惑星にいるぞ、という感じです」という鴻上に、筧からは「2年ほど前にノート2枚くらいのプロットをいただいたんですけど、破棄されてるでしょうね。そのときそのときで変える鴻上さんですから。いま、ノリにノッてる鴻上さんからどのような言葉があふれ出るのか楽しみです」と期待を込めたエールも。

そんな2人も心配するのがチケット。10年ぶりの封印解除にあわせて解散公演のため、「たぶん見られない人が結構いるんじゃないかと思います。当日券、補助席をいまから心配しちゃいますね」(筧)。10年間待っていたファンのみならず、今回初めて見ようとしている観客も多いはず。そんな観客たちにも、鴻上は「期待しないでね。人間そんなに過剰な感情移入しちゃいけない。しゃくしゃくと一本の芝居としてみてくださいね」とマイペースなメッセージを送った。