鞘師里保が歌い、踊る！ 「LILIUM」のその後を描く、音楽朗読劇「黒世界」開幕

鞘師里保主演の音楽朗読劇「黒世界 ～リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々(りょうりょう)たる考察について～」(※「黒」は旧字体)が、9月20日、東京・池袋のサンシャイン劇場で開幕した。

本作は、劇作家・末満健一が2009年から展開する「TRUMPシリーズ」の新しい試みとなる「shared TRUMPシリーズ」の第一弾。一つの世界観を複数の作家が共有して創作する“シェアードワールド”の手法を用いた短編アンソロジー形式での公演となり、「雨下(うか)の章」、「日和(ひより)の章」の二篇が回替わり公演で上演されている。

2014年に上演されたミュージカル「LILIUM －リリウム 少女純潔歌劇－」の続編でもあり、リリー役の鞘師は前作からの続投。繭期のまま不老不死となってしまった吸血種《ヴァンプ》の少女・リリーのその後の旅路が、各章六つの物語で描かれていく。

リリーと共に旅をする女性・チェリーを演じるのは新良エツ子。リリーはチェリーとの旅路にて、さまざまな出会いと別れを体験することになる。朗読劇ではあるものの、物語を読むだけではない。役者陣による歌唱、ダンスも随所で繰り広げられていく。