独身の社会人とニートを結婚させ、少子高齢化などの社会問題を解決しようという前代未聞の法律、“ニート保護法”が成立。1組の「夫婦」が、実験的に誕生しようとしていた。
「夫」は、厚生労働省勤務のエリート国家公務員・秋保心(瀬戸利樹)。恋愛経験はあるものの、結婚願望はゼロ。見ず知らずのニートと結婚するというとんでもない辞令を受けるも、任務を成功させて出世しようともくろむ。
一方の「妻」は、ニートで引きこもりの沢本陽茉梨(久間田琳加)。育ての親の祖父母を世話するため、中学卒業後はアルバイトすらしたことがない。社会と関わりを絶つ彼女は、もちろん、恋愛経験もゼロ。祖父母を亡くした今は、年老いたペットの猫・桃太郎だけが生きる理由だった。
奇妙な法律によって出会った二人は、互いを「沢本さん」「秋保さん」と名字で呼び合う恋愛感情ゼロの夫婦生活を始める。
世間を恨むでもなく、自暴自棄でもない、まるでエアポケットにはまるようにしてニートとなってしまった純真でひたむきな一人の女性、陽茉梨の真実に触れ、次第に気持ちを動かされていく心。単調だった二人の人生はやがて、家族や同僚、近所の優しい人々に支えられ、優しい色で彩られていく。
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