映画「小さなバイキング ビッケ」声の主演・伊藤沙莉インタビュー「エゴサーチは10歳のときからやっています」

2020/09/29 12:00 配信

映画

家族からはいまだに末っ子扱い「もっと上に行かないと!」


映画「小さなバイキングビッケ」(C)2019 Studio 100 Animation – Studio 100 Media GmbH – Belvision


――ビッケに決まったときから、気持ちが分かると共感されていたとか。実際にアフレコしてみてどういったメッセージをより受け取りましたか?

「やっぱり夢がありますよね。どうしても人って、決めつけられると反発するじゃないですか。私も、末っ子なので『沙莉にはまだできない』と、普段からよく言われているんです。いまだに。ビッケと同じように、何かで認めてほしいという承認欲求はやっぱりありますし、共感します。でもビッケはそれだけでは終わらなくて、体が小さくて力もないから、できないことも多いのですが、知恵があって、ビッケにしかできないことがある。ビッケは反発するのではなくて、『これが自分にはできないなら、ここでカバーすればいい』と考えられるんです。こんなにちっちゃいのに。それってすごくかっこいいですし、勇敢で、そういう姿を見られるのは、夢があるなと思います」

――ご家族からはいまだに末っ子扱いされるとのことですが、ここ最近の伊藤さんの活躍は本当にすごくて、一般的には評価も人気もうなぎ昇りです。末っ子として、「まだできない」と言われていた状態から、今現在の世間からの高い評価というのは、プレッシャーにはなりませんか?

「なりますよ。期待していただけるのであれば、それは裏切れないですし。期待以上のことができなければ、落ちていくと思います。そう考えるとすごく怖いです。私はあまのじゃくなので、『誉めてほしい!』と思いながら、誉められたら誉められたで、慣れていないので、どう対応していいのかわからなくなる。これから先、どうやっていこう。もっと上に行かないと!みたいなプレッシャーは確かにありますね」