<恐怖新聞>中田秀夫監督、主演の白石聖について語る「『全部演じきるんだ』っていう覚悟を持っている」

2020/09/30 12:00 配信

ドラマ

ドラマ「恐怖新聞」の第5話では、話が江戸時代まで遡った (C)東海テレビ


白石聖が主演を務めるオトナの土ドラ「恐怖新聞」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)の第6話が、10月3日(土)に放送される。

そして今回、同ドラマの演出を務める中田秀夫監督と第5話で俳優・佐藤大樹に“殺陣”を指導したアクションコーディネーター・東山龍平のインタビューが届いた。

中田秀夫監督コメント


―― 数字を使った演出法はいつ頃から?

「リング」(1998年)の頃からで、もう25年ぐらいやっていますね。「リング」は呪いのビデオテープを見た人が1週間後に呪い殺されるっていう話だから、ビデオを見た1日目から7日目まで徐々にその人の命が短くなっていくわけだけど、撮影的には6日目の話から撮ったりもするわけです。

そうすると主演の松嶋菜々子さんに対して「もうレベル4ですよね、松嶋さん」とか、今がどの段階の撮影なのかを示すところから始めるようになったんです。そうしているうちに「今はレベル1に下がりました」とか「0.5です」とか、だんだん数字を刻んで、より細かく示すようになりましたね。

――佐藤さんも「今の3.5倍でやって」と言われたのが衝撃的だったようです。

普通は「3倍と4倍の差ってどんなんだっけ?」ってなりますよね(笑)。でも現場に入ると、俳優さんって「3.5倍」とか言っても「ははん」とか笑わずに、結構マジメに「3.5ですね、わかりました」とか言ってやってくれるんですよ。なので、リハーサルのときから「僕、(演出指示で)数字を使うから」と話したりしますね。

数字で示す演出法に慣れているというのもありますが、たとえば「もう少し」って言われた俳優さんとしては「もう少しって、どれぐらい少しなのよ」って思うじゃないですか(笑)。だから「極端にデカくやって」って言うより「10倍でやってください」って言ったほうが伝わりやすいかなと思ってこの方法になりました。

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