――出演が決定した際の気持ちをお聞かせください。
メークは職業柄、役作りの観点でも切っても切り離せないものですし、プライベートでもメークをすることで自分を元気にしてくれる、日々欠かせないものなので、“なぜメークをするのか”に焦点を当てて、内面から鼓舞してくれるような作品のドラマ化に参加できて良かったです。
“猫田ひかる”という人物は、主人公カリスマ美容部員・熊谷すみれが誕生するきっかけとなる重要な役所。言ってみれば「カリスマのカリスマ」なので、お役をいただいたときは、責任重大だなと思いました(笑)。
――猫田ひかる役を演じるにあたり、意識した点などがありましたら教えてください。
原作の猫田はショートヘアで、すでに美容部員を辞めているのですが、ドラマではまだバリバリ働いているという設定でした。なので、役作りについて監督とも相談し、原作に忠実に演じるとするのであればショートへアなのですが、マインドや仕事ぶりだけではなくいでたちも含めて、熊谷すみれが猫田を憧れ、背中を追っかけ続けた先輩像であるようにと話し合い、ヘアメークなども考慮しました。なので、原作とはまた違った、迫力のある元祖カリスマ美容部員になっていると思います。
――撮影現場でのエピソードは?
実際にお客様が帰られた深夜の百貨店化粧品売り場での撮影だったので、中々見られない光景の中、楽しみながら撮影をしました。
熊谷さんの大学時代を演じられた女優さんは、とてもお肌がきれいな方でしたが、肌荒れで悩んでいる役だったので、メークで肌荒れ感をだしていました。その質感が完璧で、それもメークのなせる技なのだと現場で感じましたね。
メークというのは映像や舞台など役作りにも貢献してくれるものであり、日常でも個々を変身させてくれ、自信を持たせてくれるものだと再認識しました。
――見どころなど、視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
メークは気持ちをアップしてくれるもので、“自身がどうありたいか”というテーマに向き合わせてくれる大切なもの。このドラマを見ていただければ、コロナ禍で たとえ家にいることが多くても 鏡で自分を見る機会を増やして口角をあげてみたり、今日は鮮やかな口紅を塗って気分を上げてみようかな、など、前向きな楽しい気持ちになるのではと思います。
私の務めた猫田ひかるも断言しているように「メークは人の数だけある」のです。メークに正解なんてないから、自信を持ってチャレンジして、元気になって、自分を好きになれるといいなと思います。
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