第4話では、D班に途中加入し、捜査のためには法を犯すこともいとわない兵悟(福士)の行動に初めはとまどっていた将(野村)が活躍。爆発物に使用された成分を聞いて、元自衛官ならではの知識を基に推理を披露したり、自ら潜入捜査を希望したり、冒頭からD班になじんできた様子を見せる。
早速、兵悟と将は、爆破テロへの関与が疑われる「リトレイド貿易」に社員として潜り込む。そして、隙を見て社長室にカメラや盗聴器を付けるのだが、なぜか兵悟は焦らないし、急がない。さまざまな犯罪に手を染めてきただけのことがある“最強の捜査官”とはいえ、肝が据わり過ぎていて驚く。
今回の兵悟にいたっては、のんびりと監視カメラの先にいる宮永(浜野)をイジり、いつの間にか、見てる者の緊張感を和らげる、クスっとしてしまうやりとりを始める。一息つけるシーンではあったが、案の定、そんな兵悟と将をピンチが襲う…。兵悟の行動が招いたある出来事にハラハラさせられ、「取り付けが終わったらさっさと出ろ…」という伊達(安藤)と宮永のせりふに深くうなずいてしまった。
さらにこのシーンでは、将の方に特に危険が迫るのだが、今までの兵悟だったら「自力でどうにかしろ」と、彼を見捨てていたかもしれない。しかし、ここでは仲間を救うために冷静な対応を見せ、兵悟の心境の変化が感じられた。第3話でも予兆はあったが、兵悟と将がピンチを通してやっと本当のバディらしくなってきたとわくわくした。
一方、皆本(片瀬)はというと、加勢するべくまさかの作戦を実施。ただの闇医者ではなさそうな、彼女の経歴が気になるところ…。そうしてD班は、「こんなことがバレたらクビだろうな」と伊達が語るほど、今まで以上に危険な捜査を展開していく。
最終回に向け加速する第4話。事件の真相だけでなく、兵悟の過去や、県警本部長の阿久津(りょう)がD班を組織した理由など、さまざまなことが同時に少しずつ明らかになる。
文=M
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