中盤、ステージを降りてフロアに移動した2人は、放送中のドラマ 「DIVER-特殊潜入班-」(フジテレビ系)の主題歌「灯ル祈リ」をライブ初披露。この不条理とも思える世界のさまざまな出来事に抗い、祈りという小さなあかりを心に灯すこと。外出自粛期間中に小渕と黒田がリモートで制作したこの楽曲は、言葉にするとどこか儚げな印象を与えるモチーフを、前述の「Lullaby」とは対照的な、力強くドラマチックなパワーバラードへと昇華させた。
そして本編ラストは「轍—わだち—」「神風」。「轍—わだち—」ではマイクを客席に向け、観客の合唱を促していく。この日の観客はみな画面の向こう側にいるため、そのことを踏まえて黒田が小さな声でメロディーをガイドしていくが、小渕は手振りでそれを制止し、ステージは全くの静寂に包まれる。まさに同じ時間、同じ思いを2人と観客が共有しているということを、強く感じさせるパフォーマンスだった。
そしてアンコールは「晴々」。結成20周年記念となる、これまでのコブクロの数々の名曲のタイトルが歌詞に散りばめられた幸福な一曲で、この特別な一夜は幕を下ろした。
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