映画「ミッドナイトスワン」で話題の新人女優・服部樹咲「一果のことを思いながら過ごしました」<インタビュー>

2020/10/21 12:07 配信

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映画「ミッドナイトスワン」に出演し、話題を集めた新人女優・服部樹咲撮影=コザイリサ

演技未経験ながら草彅剛主演映画「ミッドナイトスワン」のヒロインに抜てきされた服部樹咲。4歳からバレエを始めて数々の賞を受賞してきたが、今後はバレエを続けながら女優業を優先させていくとのこと。

「女優さんのお仕事に興味を持ち始めた頃に、この映画のオーディションを知り参加しました。今は女優として頑張っていきたい気持ちが大きいです」

なぜ急に女優になりたいと思ったのか聞くと…。

「ドラマを見ていて、自分だったらこう演技したいな、私だったらもっと自然にできるんじゃないかな?なんて思うようになって…なんだか生意気ですが(笑)。でも実際に演技をしてみたら難しかったです。手の位置とかどこに置いたら自然なのか分からなくなって…。意識せずにやっていたことを自然に見せるのは難しいと知りました。バレエは体全体で表現しますが、芝居は表情で演技することが多いので繊細な表現が必要なんだなと。今は鏡を見ながら、このセリフのときはどういう表情をしようかと考えているときが一番楽しいです」

ミッドナイトスワン」では、母親に育児放棄されながらも夢を見つけ強く生きる少女・一果を演じた服部。

「初めてのお芝居でしたが、緊張は全然しなかったです。監督から一果のことを考えながら一日過ごしてと言われ、ご飯を食べるときもずっと彼女のことを思いながら過ごしました。それでより一果を深く思うことができた気がします。私が好きなシーンの一つに、夜の公園で草彅さん演じる凪沙とバレエの練習をする場面があります。撮影中もすてきなシーンだなと思っていましたが、映像はそれ以上で感動しました。草彅さんの演技はもちろん音楽など全てが一つになってシーンが作られているんだと実感しました。多くの人が携わって一つの作品を作り上げていくのは映画やドラマなど映像作品ならでは。これからも素晴らしい作品に出合っていきたいです」

取材・文=玉置晴子

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