SF恋愛映画「メカニカル・テレパシー」五十嵐皓子監督&主演・吉田龍一インタビュー「黒沢清監督の『散歩する侵略者』に憧れて」

2020/10/10 12:00 配信

映画 独占

海外の方からの感想に感激!


映画「メカニカル・テレパシー」 (C)Akiko Igarashi


――大阪アジアン映画祭で上映された際、観客の反応はいかがでしたか?

吉田「知り合いの海外の方や国内の日本人の方だとかが一緒に観て下さいました。海外の方から『すごく興味深かった。人の本質的なところを描いている作品じゃないかと感じた』と言われ、とても嬉しかったです」

――本作で特に注目してもらいたい部分はありますか?

吉田「真崎は秀才で、社会的な世界に生きている人物なのですが、科学的根拠の説明・説得に重きを置いたコミュニティの中で、現代の社会や人の在り方に真崎がすごく重なりました。そういう人たちが自分のエゴとか自分たちの欲のために、目に見えがたいものを可視化すると、一体どうなるのか。何に気付いていくのか。全てを科学的な成長のために成功させることが正しいのかと言ったらそうではないこともあると思うんです。本来、人が人であるべき姿というか、信頼関係や絆って、人が大切にしなくてはいけない部分なのに、科学的な成功を優先させることによって、何か大切な物が消えてしまうんじゃないかなというのを感じています。物語だけでなく、そういうところも踏まえた上で観て頂けたら、より理解しやすいのではないかと思います」

“ナヨナヨ”リュウイチではない吉田龍一を「見て」


――AbemaTVの恋愛リアリティーショー「さよならプロポーズ2」で吉田さんを初めて知った方には役者としてどのようなところを見てほしいですか?

吉田「“さよプロ”に関しては、『ナヨナヨして泣いてばっかり』とアンチもすごく多かったので『少しは頑張っているんやぞ』という部分を見て頂けたら幸いです」

――最後にメッセージをお願いします。

吉田「命だとか心というものに対して、本質的なところが込もっている作品だと思っています。作品を通して少しでも自分の人生観だったり、今の社会であったり、何か気づきになったらと思います。それも踏まえて楽しんで頂けたらと思います」

「ザテレビジョンYouTubeチャンネル」では、映画「メカニカル・テレパシー」の冒頭シーン9分半のノーカット映像を独占公開中。目の前にいる相手の心や、自分の心を見詰めるきっかけを生むような作品となっている。