主演・吉田龍一が亡き母思い「涙してしまいました」…映画「メカニカル・テレパシー」初日舞台あいさつ

2020/10/11 14:01 配信

映画 独占

映画「メカニカル・テレパシー」初日舞台あいさつに登壇した主演の吉田龍一と五十嵐皓子監督

10月9日(金)に映画「メカニカル・テレパシー」(アップリンク渋谷ほかにて公開中)の公開初日舞台あいさつが行われ、主演の吉田龍一と五十嵐晧子監督が登壇した。

本作は、SF的要素と恋愛感情を掛け合わせた「心を可視化する機械」をめぐる3人の男女の物語。五十嵐監督が“心の可視化”というテーマに挑んだ思いや、制作から公開までの間に家族を亡くした吉田が思いを語った。

自分や相手の分からない“心”を見えるものにした作品


本作は、思いを寄せる相手の心が可視化されて目の前に現れたとして、それは本当の相手の心なのか…という実験に挑む研究室が舞台。「心を可視化する機械」を登場させて、何を描きたかったのかと問われた五十嵐監督は「心というのは分からないもので、自分が何をしたいのかだとか、相手が何を望んでいるかだとか、分からないことばかりなんですけれども、”その分からないものをあるがままに見つめて、自分が何を選んで、何を言葉にして、どう行動するかというのが大事”だというのを描こうと思いました」と説明した。

主人公・真崎トオルを演じたのは、AbemaTVの恋愛リアリティーショー「さよならプロポーズ2」に出演した吉田龍一。繊細且つ静かな強さを持つ演技で、揺れ動く心を表現している。

真崎自身と、真崎の心が可視化されたバージョンの両方を演じ、混乱しなかったかと聞かれた吉田は「真崎の一部分の感情だったり、エゴであったり、欲であったりというのがもう一人の真崎かなと思い、演じました」と語った。