海宝直人、黒羽麻璃央に聞く!恋を読むvol.3『秒速5センチメートル』朗読劇の魅力

2020/10/12 13:57 配信

芸能一般

恋を読むvol.3「秒速5センチメートル」に出演する(右から)海宝直人、黒羽麻璃央撮影=富田一也


名曲がよみがえらせる青春の思い出は?


——原作では山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」が効果的に使われていますが、ご自身が青春を思い出す曲はありますか?

海宝:HYさんの楽曲は、中学・高校時代にバンドでカバーしていたこともあり、当時を思い出します。「てがみ」や「AM11:00」とか…。

黒羽:うわぁ、懐かしいですね!

海宝:すごく青春の薫りがするというか。バンドのメンバーと夏の暑い日、当時は教室にクーラーなんてなくて、でも窓を開けると音が漏れて怒られるから、蒸し蒸しの密室の中、汗だくになりながら練習して(笑)。まさに青春だったな、と思います。

——海宝さんはボーカルだったんですか?

海宝:いえ、僕はギターでした。ボーカルは女の子が担当していたんです。

黒羽:海宝さんがギター!? もったいない!(笑) ぜいたくなバンドですよ。

——ホントですね(笑)。では、黒羽さんは?

黒羽:僕はELLEGARDENかな。僕も「モテたい」という不純な動機でバンドを組んでいたんですが(笑)、当時一目惚れした女の子がSCANDALやELLEGARDENのコピーバンドをやっていたんです。僕はBUMP OF CHICKENやRADWIMPS、そしてELLEGARDENのコピーをやっていました。彼女との共通点だったし、バンドサウンド自体が青春を思い出しますね。

——この作品は胸がキュッとなる切ない物語ですが、お二人が最近切なくなったことは?

黒羽:家にひとりでいる夜、森山直太朗さんの「夏の終わり」がYouTubeで流れてきて、「切ないな」と思いました(笑)。夏の終わりって、いい時期ですよね。一番好きな季節が秋なので…。

海宝:秋はいいですよね。

黒羽:いいですよね。半袖半ズボンで寝るにはちょっと寒くて、「ちゃんと長袖着なきゃ」と思ったり、膝から下に生地がある状態で寝るのっていいな、と(笑)。

海宝:僕はつい最近、免許を取ったんです。この年齢になってから取りに行ってよかったな、と思ったことが何度かあって。卒業検定に受かり、校舎を出てからふと振り向いて「ああ、もうここには来ないんだな」と思ったら、切ない気持ちになりました。「そうか、俺、頑張ったな」という満足感とともに(笑)。