――無観客だからこそ声援があると心強かったのでは?
はい、それはもう。声があるのとないのとでは全然違います。客席には一つ一つレイブバンドを置いてもらっていたので、それがあのライブならではの照明みたいな役割も果たしてくれて。ステージからは、星空みたいな幻想的な空間が広がっていてめちゃめちゃきれいでした。あの明かり一つ一つが、ファンの皆さんとつながっていると思うと、心があったかくなりました。
――セットリストについて伺います。1曲目「イチリンソウ」を歌い出すときは、かなり緊張されていましたか?
ばれましたか(笑)。リハーサルではそんなことなかったのですが、いざ本番となると緊張しましたね。衣装を着て、いざこれからというときに、周りの空気もきゅっと引き締まったので。1曲目に「イチリンソウ」を選んだのは、自分がアーティストとして第一歩を踏み出した、スタートの曲だと感じているからです。
今回は、ツアーファイナルということで、ツアーであえて披露してきたセットリストと大きく変えることはしませんでした。これまでのツアーでは、中盤から徐々に盛り上がる曲を演奏することが多かったのですが、今回は序盤から飛ばしているので結構、大変なんですよ(笑)。
――急にテンションを高めるのは難しそうですね?
ええ(苦笑)。喉もすぐに温まるわけではないですし、後半にバテてしまっては意味がない。自分の中でエネルギッシュなパフォーマンスをしながらも、最後まで突っ走れるようなペース配分を考えながら、パフォーマンスしていきました。いい勉強になりましたね。
――ダンスパフォーマンスなど、チャレンジが多いセットリストだったのでは?
そう感じていただけたら嬉しいです。ダンスを披露した楽曲は、自分にとって音楽的にも新しい取り組みだったので、新鮮に感じているファンの方々に「こんな感じで楽しんでもらえたらいいな」という、私からの提案のような意味もありました。
こういったダンス曲を含め、チャレンジの楽曲は今後のライブでいろいろと遊べる可能性を秘めていると思うので、今後がますます楽しみになりました。
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