欅坂46、ラストライブで5年間の歴史に幕! そして桜吹雪が舞う中“櫻坂46”が誕生

2020/10/14 01:32 配信

アイドル

【写真を見る】櫻坂46としてメインステージに登場したメンバー撮影=上山陽介


深い余韻に包まれる中、新たな命の誕生を思わせる鼓動音が鳴りわたる


ラストライブDAY2は、小林が「ラスト!ぶち上がれー!!」と声を上げ「危なっかしい計画」でスタート。松田里奈が「欅坂46が…」と声を上げると、「大好き!」と全員で笑顔を弾けさせる。

続く「手を繋いで帰ろうか」ではメインステージを飛び出し、広い客席ステージでキュートな追い掛けっこを繰り広げる菅井と守屋茜

欅の木のプロジェクションマッピングを背景に舞い踊った「二人セゾン」の後、菅井はファンに向けて「いつも見守ってくださって、ありがとうございます」とあいさつ。

「ひらがなけやき(現・日向坂46)のメンバーと歌い始めた曲です。2期生、新2期生も一緒に歌おうと思います」と紹介された「太陽は見上げる人を選ばない」では、ミラーボールの眩い光が場内を余すことなく照らす。

「10月のプールに飛び込んだ」では、2期生の森田ひかる田村保乃らを中心に物語性ある振り付けを展開。ライブ初披露の「砂塵」では、激しく焚かれたスモークを吹き飛ばすほどのパワフルなパフォーマンスをぶつける。

ライブも後半戦に突入し、怒涛(どとう)のアップチューンを連発。欅坂の全てをぶつけるように全力で歌い踊り、ラストスパートを掛けていく。

「風に吹かれても」では小林が勢いよく上空へフライング。小池美波がセンターを務める「アンビバレント」では、メンバーの掛け声が盛大に沸き上がる。

アリーナ奥の重厚感ある門から、総勢21人のダンサーたちが荒々しく登場。場内に緊張感が漂う中、ダンサーたちはステージ中央に鎮座し、カメラに向かってあおってみせる。MA-1を羽織り気合い十分のメンバーがダンサーと向き合うと、一触即発の雰囲気に。

激しいぶつかり合いから「ガラスを割れ!」に突入すると、ステージの四方から炎が吹きあがる迫力満点のステージングを繰り広げた。

そして、「誰がその鐘を鳴らすのか?」をがむしゃらなまでに全力で歌い上げ、菅井は声を震わせながらこの日を迎えた心境を語り始める。

「あらためて今、欅坂で良かったなと思っています。5年間でいつの間にか当たり前の存在になって、人生の一部となっていた欅坂46と、ついにお別れすることになるんだなって。いかにかけがえのない存在だったか…チームの皆さん、応援してくださる皆さん、そしてメンバーのみんながどれだけ大切だったのか」と振り返る菅井。

「人生を変えたいと思ってオーディションを受けた子が、特に欅坂には多いんじゃないかと思います。悩んだり苦しい時期もたくさんあったけど、どんなときでも支えてくださる皆さんやメンバーがいたから、みんなで乗り越えてこられたと思っています。欅坂のすてきな楽曲や歌詞に、いろんなことを教えてもらいました」と続ける。

「どんなに醜くても苦しくても、自分たちらしくいていいんだと教えてくれたのは欅坂でした」とグループに対する思いを吐露。そして、ファンに向けて「皆さんとの思い出を決して忘れません。皆さんの心の中で、欅坂の楽曲や作品が生き続けてくれたらうれしいです。どんなときもキラキラの緑のペンライトで道を作ってくださり、ありがとうございました。欅坂に出会って、応援してくださって本当にありがとうございました」とメッセージを送った。

菅井は、「次の曲で本当にラストの曲になります。5年間支えてくださった皆さん、応援してくださった全ての皆さまに感謝の気持ちを込めて、精いっぱい届けたいと思います。私たち欅坂46はこの曲で幕を閉じます。2016年4月6日、この曲で坂を上り始めました。聞いてください」と話し、「サイレントマジョリティー」と最後の楽曲を紹介。

ミュージックビデオ撮影時の東京・渋谷の街並みを再現したセットの上で、27人は一糸乱れぬパフォーマンスを刻み付けた。

その後、メンバーはアリーナ中央へと移動。欅坂46としてのすべてのパフォーマンスが終了し、万感の表情を浮かべる菅井はメンバーを代表し「欅坂46が大好きです。皆さんとの5年間は、ずっとずっと宝物です。本当にありがとうございました。以上、欅坂46でした。ありがとうございました」とあいさつ。

オーケストラアレンジの「サイレントマジョリティー」とともにスタッフクレジットが流れる約3分間、メンバーはお辞儀をし続けこれまでの感謝を伝えた。

深い余韻に包まれる会場、そこに新たな命の誕生を思わせる鼓動音が鳴りわたる。小林の「その角を曲がると、新しい坂道が続いてた」という語りとともに、改名VTRが流れ出す。

未来へ向かうグループの決心と覚悟が込められたその映像が「咲け、櫻坂46」という言葉で締めくくられると、メインステージには櫻坂46としてメンバーが登場。

スクリーンに「櫻坂46 1st Single」の文字が浮かび上がり、突如として櫻坂46の1stシングル「Nobody's fault」の歌唱が始まる。

グループカラーである白を基調とした衣装を着用したメンバー14人は、ロングスカートをはためかせ、ダイナミックかつ抑揚のあるダンスと力強い歌声で新たな物語の幕開けを告げる。歌唱を終えたメンバーの元に全メンバーが集合すると、26人は桜吹雪が舞う中ステージを後にした。

なお「Nobody's fault」は12月9日(水)に発売が決定し、詳細やフォーメーションに関しては、後日アナウンスされる予定となっている。