WOWOW開局20周年番組として10月2日からスタートする連続ドラマ「パンドラIII 革命前夜」の制作発表会見が9月14日、都内で行われた。会見には出演する江口洋介、内野聖陽、上川隆也、小澤征悦、板谷由夏、福田麻由子、山本耕史、泉谷しげる、そして脚本の井上由美子と監督の河毛俊作が出席した。
同作は、1作目「パンドラ」のガンを滅ぼす特効薬、2作目「パンドラII 飢餓列島」の飢餓を救う食物という革命的な発明により”パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマのシリーズ第3弾。アメリカで自殺を防止する治療法の治験に成功した脳科学者の鈴木精二(江口)は、内閣官房長官でありながら、職務に対する心労から自殺念慮にとらわれてしまう湯田和路(内野)のため、未認可の治療を行う。自殺念慮が解消した湯田は、人が変わったようになり、日本再軍備に向けクーデターを計画し始める。全8話、8日間で起こる出来事を8人の登場人物たちを軸に迫り、変ぼうしていく人間の本性が表されるストーリーだ。
主演の江口は「(本を)読んでいて、非常に読み応えのある役だと思いながらやらせてもらっています。今から最終話が楽しみです。全シーンがすごい芝居の連続なので、熱い試合を繰り広げて、毎日楽しみにやらせてもらっています」とドラマの内容の濃さをアピールした。そんな江口と今回が初共演となる内野は「江口さんは普段、男っぽいさらりとした性格で、気持ちのいい性格の方です。今回の江口さんの役はすごく嫌なやつで、シニカルで嫌味ばかり言うやつなんですよ。わたしの役が、彼の奥さんを略奪してしまうという関係なんです」とドラマ上での複雑な関係を明かした。
また、事件の真相を追う刑事・神林洋介を演じる上川隆也は、共演シーンの多い板谷との演技についてコメントしていると、突然、泉谷に「おまえ、(板谷と)キスシーンどんだけやってると思ってんだ、さっき『今回役得ですよ』って言ってたじゃねえか!」と暴露され、動揺する上川に会場から笑いが起こる一幕もあった。
また、内閣官房長官を演じる内野に対し、野田新政権にどんな注文をしたいかという記者の質問に「今の日本はかなり大変な時期なので、本当にみんながついて行けるような優れたリーダーシップを持つ方が首相になられるといいなって思います。でも(役の)湯田官房長官はちょっと危険すぎるかなと思います。でもカリスマ性は驚くくらいありますよ」と内野は野田政権へ苦言を呈しつつ、湯田官房長官の存在感をアピールした。
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