井浦新が語る“憧れの大人”「いつでも子どものような好奇心に任せて動く人」

2020/10/28 15:00 配信

芸能一般 インタビュー

【写真を見る】大人の色気が目をひく井浦新撮影=中川容邦/取材・文=吉田光枝/スタイリスト=上野健太郎/ヘア&メーク=山口朋子(HITOME)

理想の大人像はいつでも子どもになれること


――そんな井浦が今、一番気になっているのは“お箸”。京都にある特定のお箸屋さんでしか買わないというこだわりがあるんだとか。

「お箸なんて何が違うの?って思うかもしれないですけど(笑)。全然違うんです。結婚式とかハレの日用だと素材も変わりますし、夫婦箸だと太い方が二人の縁を太く結ぶとか。日常使いにもいろいろな種類があるので集めるのも楽しいですね。
今、気に入っているのは表にゴマ状の点々があるゴマ竹を使った、すごく細い箸。持ちやすいんですよ。箸も器も食事に使う道具は、料理とどう合わせるかという楽しみもあるので、掘り下げていくのが面白いですね」

――ひとつのこだわりがまた次に繋がっていく感じが、好奇心旺盛で多趣味な井浦ならではだ。

「凝り固まった価値観というのが、僕のなかでは一番ダメな大人像なんです。子供のような目線で好奇心を持つこと。でも、ただ子どもっぽいのは気持ち悪いだけなので、バランスが難しいんですけど。
最近は、何もしない贅沢な時間を過ごすのも、好奇心に任せて動くのも、どちらも大人のたしなみなんだなと思うようになりました。余裕を持つことが大人だろうと思っていた時期もあったんですけど。興味のあるものには、宝探しのように向かっていく。いつでも子どもになれるというのが、僕の憧れる“大人”ですね」

いうら・あらた=1974年9月15日生まれ、東京都出身。ドラマ「アンナチュラル」(2018年TBS系)など話題作への出演多数。映画「朝が来る」(公開中)のほか、「ウルフウォーカー」が10月30日(金)公開

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