NHK BSプレミアムで10月2日(日)にスタートするBS時代劇「塚原卜伝」の完成試写会が9月14日、同局内で行われ、主演の堺雅人、栗山千明、原作の津本陽氏、脚本の山本むつみ氏が出席した。
同作は、戦国時代に剣の聖地・鹿島に生まれ、幼少より鹿島中古流の太刀を学び、生涯数多の真剣勝負や合戦に臨んで一度も負傷しなかったという伝説的な剣豪・塚原卜伝の青年期を描く。これまであまり映像化されたことのない謎に満ちた卜伝の青年期を中心に、その実像に迫る。
塚原新右衛門を演じる堺は「1カット1カット試行錯誤して、仕上がりをドキドキして待った作品は初めてでした。現場のドキドキ感がそのまま伝わっているような仕上がりになっていると思うので、新右衛門の成長とともに作品を愛してもらえればと思っています」と作品の手応えを語った。また、第1話ではワイヤーを使ったアクションを披露。「本格的なチャンバラの映像作品は初めてで、試行錯誤しました。刀が動きたいように動くために、なるべく力を入れないように心がけました。今までの時代劇とはちょっと違った動きで、自分の意識を入れないように演じました」と撮影時の苦労を振り返った。さらに、17歳で回国修行に出るという役柄について「チャンバラよりも17歳のハードルの方が大きかったです(笑)。純粋無垢であったり生き生きとした表情をテーマに、平(岳大)さんと密にお話ししながら仲の良い幼なじみな二人をいきいきと表現できたらと思って演じました」と役作りについて語った。
新右衛門の妹・真尋を演じる栗山は「兄上がこんなにりりしく戦っているんだと改めて思いました」と第1話を見た感想を。塚原卜伝という人物について聞かれると「堺さん以外のイメージがわかないですね。今までにない剣豪の形、生き方なんじゃないかなと思います」と語った。また、堺とのシーンが全編通して少ないが「どう演じているか全てが見えないからこそ堺さんの演技を想像して、演じてます」と話した。また、撮影現場で栗山がなぎなたを振るシーンの稽古を目にした堺は「非常にかっこよかったので、なんで使わなかったんだろう。対決したかったです」と栗山を大絶賛していた。
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