若い女性を殺害し、その遺体の皮を剥ぐという殺人事件が続発。捜査に行き詰まったFBIは犯罪者として収監されている元精神科医ハンニバル・レクター博士の元にFBI訓練生・クラリスを送り込み、事件解決への協力を要請。レクター博士は捜査に協力する条件で環境の良い監房に移るも、看守を殺害し逃亡してしまう。
レクター博士は優秀な精神科医として活躍していた反面、殺害した人間の死肉を食べることから“人食いハンニバル“という呼び名が付けられ、映画史の中で最も有名な猟奇殺人犯の1人といえる。
ベテラン刑事・サマセットと新人刑事・ミルズは、次々と起こる奇怪な殺人事件が「七つの大罪」をモチーフにしていると判断。“暴食”“強欲”“怠惰”“肉欲”“傲慢”と、次々と「七つの大罪」に沿った殺人が繰り広げられて行く中で、サマセットとミルズは【ジョン・ドゥ】という名前の男を容疑者として突き止めた。
“嫉妬”と“憤怒”の2つの大罪が残る中、ジョンが自首したことによって謎は深まる一方だったが、全てはジョン・ドゥの計画通りに「七つの大罪」は完成を迎えようとしていた。
あまりにも残酷過ぎるラスト、ジョン・ドゥ自身の死を持って「七つの大罪」が完成するというシナリオなど、見る者に衝撃を与えた作品として、公開から20年以上たっても語り継がれる名作。最後まで観客に得体の知れない恐怖を与えるジョン・ドゥの存在は、唯一無二の殺人犯であるといえる。
親しみやすい人柄と抜群の知性を生かした巧みな話術で、同僚、生徒、親たちの信頼を得ている教師の主人公・蓮実聖司は、実は他人への共感力をもたないサイコパスだった。
裏では自分にとって邪魔な人物を次々と殺害し、それがバレないようにさらに無情な殺人を続ける。面倒見が良く、気さくで誰からも慕われ生徒たちに人気のある姿と、蓮見が周りの人間をなんの躊躇いもなく次々と殺していく姿のギャップに、見ている側は戦慄する。
平凡な主人公・岡田の日常が、偶然再会した同級生・森田正一によって脅かされていく。
学生時代に受けたいじめによって猟奇殺人犯と化してしまった森田が、鉄パイプでの殴打、放火、銃撃、包丁でメッタ刺し、ひき逃げなど、あらゆる手段で当然のごとく殺人を犯す容赦ない狂気に、見終わった後も恐怖感が強く残る。
決まって雨の日だけに発生する連続猟奇殺人事件の犯行現場には、意味深なメモと残虐な方法で殺された死体が残っていた。警視庁捜査一課の刑事・沢村は、それらの犯行の共通性に気付き連続殺人事件として捜査を進める。
異常性を持つ犯人は、カエルのマスクを被った通称・カエル男。「ドッグフードの刑」や「母の痛みを知りましょうの刑」「ずっと美しくの刑」といった名がつけられたカエル男の残虐な犯行は思わず目を背けたくなる。
目の見えない元警察官・なつめが視覚以外の感覚を手掛かりに、女子高校生連続殺人事件を追う。異常性に満ちた犯行だけが明らかになり、正体も目的も謎である猟奇的な犯人に主人公とともに観客も振り回される。
見えないことで恐怖心が増し、犯人の異様さや思わず目を背けたくなるシーンが描かれており、「ここまで攻めるか?」と衝撃が走る1作となっている。
そして「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」は、猟奇的殺人犯【ドクター・デス】という新たな恐怖の象徴が誕生した作品。安楽死を手口に殺人を繰り返すという、過去の猟奇殺人犯のような残虐性とはまた違う、不気味な存在感を放っている。
被害者遺族たちは口をそろえてドクター・デスを救いの神と崇め、感謝の言葉を口にするという異様な光景も描かれ、これまでの日本映画史上描かれてこなかった犯人像とも言える。
「被害者が存在しない殺人」「本当の正義とは何か」、見る者の善悪を揺るがし翻弄(ほんろう)する本作。“新たな恐怖の象徴ドクター・デス”の誕生を、劇場で目撃することになる。
「苦しむことなく殺してさしあげます」。ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。
警視庁捜査一課No.1コンビの犬養と高千穂は捜査に乗り出すが、遺族は犯人に感謝し嘘の証言で守る。ドクター・デスは猟奇殺人犯なのか?、救いの神なのか?、この正義に驚愕する。
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