妖怪研究の第一人者・荒俣宏が監修! 角川武蔵野ミュージアムで「妖怪伏魔殿2020」開催

2020/10/16 19:00 配信

芸能一般

角川文化振興財団によるところざわサクラタウン内「角川武蔵野ミュージアム」グランドオープン時の第1弾企画として「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」が開催される(C)RIMATE Creative

妖怪研究の第一人者・荒俣宏監修による展覧会「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」が、11月6日(金)から埼玉・ところざわサクラタウン内「角川武蔵野ミュージアム」で開催される。

荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」は、角川文化振興財団によるところざわサクラタウン内「角川武蔵野ミュージアム」グランドオープン時の第1弾企画。荒俣は、当館のアドバイザリーを務めている。

本展では、日本各地に潜む見える妖怪から誰も見たことがない妖怪まで、妖怪のありようを端的に表した荒俣語録とともに紹介。新進気鋭のイラストレーターが描く妖怪絵図や、妖怪のイメージが具象化されたミイラなど、伏魔之殿門の向こうに広がる異世界空間を楽しむことができる。

「伏魔之殿」門をくぐり抜けると、たくさんの妖怪が登場する妖怪回廊が続く。気鋭のイラストレーターによる、原始から現代までを網羅する新しい妖怪絵巻、障子のむこうに潜むかわいい妖怪キャラクターの仕掛けなど、新たな妖怪の姿を荒俣の言葉とともに紹介。

また、今回の合言葉は「妖怪は見えません」。北海道から沖縄まで日本各地の妖怪を紹介するが、中には全くイメージが残っていない妖怪もおり、絵にならなかった理由や妖怪伝説が生まれた背景を多様な絵画資料とともに解説する。

そして、人間の世界にとけ込みカミサマの地位を得て、敬われる存在になった名もない「あのお方」。道端に石像でよく祭られ、外から来る魔・災いを遮り防いで 安全を守る神である名もない「あのお方」 =“道祖神”。

地方色あふれる不思議な神様を、多数展示する予定で、インドネシアに伝わる悪魔祓いの怪物・オゴオゴ人形も紹介する。

昔の人々は絵図だけでなく、出土した化石や動物の骨などから妖怪のイメージを具象化した。江戸時代以降、日本で博物学的思考が生まれ発展した証といえるミイラ、化石も展示。

「コレクター部屋」では、大正時代に自宅にローラースケート場を作ったり、ヘンなモノコレクターたちの団体「我楽他宗」をオーガナイズした稀代の「趣味人」として、知る人ぞ知る存在だった三田平凡寺など、趣味の仕掛け人ともいわれる三田平凡寺の珍コレクションを紹介。

中には幻想とエロティシズムを感じさせる展示品もあり、「12禁」の年齢制限が設けられる予定。現在を代表する妖怪研究家からは、監修者の荒俣、京極夏彦のコレクションも展示される。

関連人物