――テレビ東京にて「神様のカルテ」がドラマ化すると聞いた時の感想をお聞かせください。
テレビ東京と聞いただけで、なんとなく明るい気持ちになったのは、子どもの頃いろいろなアニメを見せてもらった愉快な思い出があったからです。
コロナ騒ぎで医療現場は混乱を極め、殺伐とした毎日でしたが、愉快な思い出とともに楽しいニュースが届いたので、今しばらくは医師を続けられそうです。
――主人公・栗原一止を福士蒼汰さんが演じるとお聞きになった際の感想をお聞かせください。
長身、イケメンの主人公なら、私の周りの看護師たちも大いに喜んでくれます。ただ間違いなく私の元には、彼女たちからの「先生には似ていないわね」という見当違いのひと言が飛んできます。笑顔で聞き流せるように、今から心の準備をしておきます。
――注目してほしいシーンなどはありますか?
一つ一つのシーン以上に、それぞれの人物の生き方を描いた作品です。勧善懲悪でも、弱肉強食でもない、人間の優しさや美しさといったものが伝わればうれしく思います。
――視聴者へメッセージをお願いします。
つらいことの多い世の中です。つらい世の中になっている原因の多くは、ウイルスや気候変動や日経平均株価にあるのではなく、人間の心の在り方にあると私は思っています。
誰かを攻撃するのではなく、誰かを支えることによって、つらい世界に少しずつ明るい光が差し込む。そんな景色が、この作品を通じて少しでも多くの人に伝わってほしいと願っています。
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