芦田は「ちひろは宗教や両親のことで悩む時もありますが、学校に行けば心許せる友だちがいてつらい思いを打ち明けられたり、ちひろの多面的な部分を表現したいと思いました」と語るが、そんな寄り添ってくれる親友の存在や優しさに共感し、笑いながらも胸が締めつけられるシーンだ。
ちひろとなべちゃんは、他のシーンでも恋バナや合コン話を繰り広げ、そのバディ感も反響を呼んでいる。
そんな学校シーンの撮影について、「なべちゃん(新音)や新村くん(田村飛呂人)と一緒にいる時は、本当に学校にいるような感じで、毎日、笑いが絶えない楽しい現場でした」と芦田は振り返る。
新村役の田村は、オーディションで選ばれ、映画初出演のため、3人のシーンは大森立嗣監督自らワークショップを開いて、役と向き合う時間をとった。
大森監督は、これまでも「タロウのバカ」のYOSHI、「MOTHER マザー」の奥平大兼など新人発掘や演出に定評があり、永瀬正敏も田村のシーンが「居がちな感じで(笑)良かった」と気に入ったようだ。
3人の絶妙なやり取りは、本作の温かみやおかしみを感じさせる重要なシーンとなり、学園ドラマとしてもたくさんの見どころを作り上げた。
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