102年前に富山で起こった「米騒動」の史実に基づき、そこで活躍した女性たちにスポットを当て描く映画「大コメ騒動」(2021年1月8日[金]公開)の本予告映像が公開。また、米米CLUBが本作のために書き下ろした主題歌「愛を米て」も解禁となった。
本作は、1918(大正7)年に富山県の貧しい漁師町で起こった、日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる「米騒動」で活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てた“大痛快”エンタテインメント。
主人公・松浦いとを井上真央が演じる。ほか、おかかたちのリーダーのおばば役に室井滋、いとの姑役に夏木マリに加え、立川志の輔、柴田理恵など富山出身俳優も数多く出演。富山出身の本木克英監督がメガホンを取る。
日々の暮らしを守るため、井戸端から沸き上がった女性たちの声が社会を大きく変えていく“笑いあり!涙あり!”の実話で、新年の幕開けにふさわしい一本となっている。
今回解禁となった本予告は、おかかたちのパワフルな姿と、その裏側にある苦悩が映し出されている。
コメの価格高騰に頭を悩ませるおかかたちの映像からスタートし、「女が動いたところで変わらんがやちゃ」とおかかたちをあしらうかのような男性のせりふが、当時の様子を色濃く表している。
それでもめげずに米の積み出し阻止に立ち上がるおかかたちの行動は、“女一揆”と新聞に書き立てられ、若き新聞記者の目に映る彼女たちは、まさに“強い女性”そのもの。
しかし、怒りを爆発させるいとの叫びで一変。約60キロもある米俵を必死の形相で担ぎ運ぶおかかたちや、出稼ぎに旅立つ夫を涙をこらえて見送るいと、米屋に土下座する姿…。
「毎日生きていくだけで精いっぱい」という言葉の通り、家族のために懸命に生きる姿が丁寧に描かれており、どんなに困難な状況でも「負けんまいけ! やらんまいけ!」と自分を奮い立たせざるを得なかった、おかかたちの葛藤が垣間見える。
主題歌は、今年デビュー35周年を迎えた米米CLUBが本作のために書き下ろした「愛を米て」(2021年1月6日[水]リリース)。
米米CLUBのカールスモーキー石井とリーダーのBONは、口をどろえて「感動しました!」と本作の感想を述べ、BONは「まさしく今のコロナ禍の時代、これからどうなるんだろうということにおいてもオーバーラップされて。一人一人がちゃんと真っすぐ前を向いていれば何とかなるんじゃないか、元気をもらえる映画で、すごく良かったです」とコメント。
石井は「女性が強いというのは身に染みているが、あそこまで強いとは!」と驚く。「女性の強さはもう十分、映画で描かれているので(中略)、みんなを鼓舞するとか元気づけるとかそういうんじゃなくて、近寄ってて、肩をポンっと優しくたたいてあげたいな、そういう歌であってほしいなって思いました」と、主題歌に込めた思いを語った。
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