新川優愛「『ドラマでもなかなかうまくいかない』というところが共感してもらえる部分」<さくらの親子丼>

2020/10/23 06:30 配信

ドラマ インタビュー

真矢ミキ主演「さくらの親子丼」に新キャストとして出演している新川優愛に話を聞いた(C)東海テレビ


真矢ミキ主演・オトナの土ドラ「さくらの親子丼」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)に、新キャストとして出演している新川優愛。正義感の強さゆえ、たびたび子どもたちと対立してしまう若手弁護士・宮部雪乃を熱演している新川が、役柄についての思いや、自身の家族との向き合い方などを語った。

同作は、2017年と2018年に放送したドラマの第3弾。さまざまな問題を抱えた子どもたちを受け入れる民間シェルターを舞台に、九十九さくら(真矢)が奮闘する姿を描く物語だ。

宮部雪乃役:新川優愛コメント


初共演となる真矢ミキについて、「全部を包み込んでくれるような、包容力のある方です」と明かす(C)東海テレビ


――新川さん演じる宮部雪乃の印象を教えてください。

とても真っすぐな人です。経験不足と若さゆえ、人と衝突してしまうことも多いのですが、子どもたちとぶつかった時にどうしてこうなってしまったのかを考えることのできる愛情の深さも持ち合わせています。

真矢さん演じるさくらさん、名取裕子さん演じる桃子先生を始めとして周りの方々からヒントをもらい、雪乃自身も成長していく姿も見守っていただければと思います。

――台本をお読みになった感想を教えてください。

「うまくいき過ぎてないところ」がいいと思いました。ドラマの中ではみんながもがいて、それが裏目に出てしまうところもリアルに描いています。

そうした部分も描くことで、今悩んでいる方に寄り添える1つの要素になっています。

「ドラマでもなかなかうまくいかない」というところが、共感してもらえる部分だと思います。

私の演じる雪乃もうまくいかないことが多くて、試行錯誤しながら1つ1つ道を探していきます。雪乃は子どもたちのために、これがダメなら次はあれをやってみようと考えることができて、役の中の人ですがすごいなと思います。

――雪乃を演じるとこでの難しさ、新たな発見を感じることは?

弁護士の役なので、裁判の時のせりふが難しく、情報量も多いので苦労しています。ハチドリの子どもたちと向き合う時間は楽しくて、待ち時間に子どもたちがはしゃいでいる様子を見ていると元気が出ます。

最初は10代の子たちの会話の中に私が入っていいのかなとちゅうちょしていましたが、今は楽しく混じっています(笑)。

――主演の真矢さんとのエピソードを教えてください。

真矢さんとは初めての共演です。お芝居に関して、細かい位置やせりふの言い方などをご相談すると「好きなようにやって!」と言ってくださって、全部を包み込んでくれるような、包容力のある方です。

以前、真矢さんが旦那様が出張中でロケ地にワンちゃんを連れていらしたことがあって。「(ワンちゃんは)何歳ですか?」と聞いたら「犬!? 夫!?」って。「ごめんなさい、ワンちゃんです」と、そんなやりとりがありました(笑)。

その後、すぐにシリアスなシーンがあったのですが、思わず和んでしまいました。私も犬を飼っているという話をすると、「ワンちゃん同士対面させてみたいね」と言ってくださいました。

――新川さん自身、家族との向き合い方や夫婦間でのルールはありますか?

唯一のルールは、どちらかが家にいないときに自宅を出る時も「行ってきます」、そして先に帰ってきた方は「帰りました」という連絡をすることです。このご時世、何があるか分からないですし、そのメッセージを見るだけで安心できます。

――さくらにとっての“親子丼”のような、新川さんの思い出の味を教えてください。

祖父がいろいろなスパイスを使って、お昼から夜までずっと煮込んで作ってくれたビーフカレーです。翌日はチーズを入れてリゾットにしてくれたり、私が辛いのが少し苦手なのを知っていたので、いろいろと工夫してくれました。

祖父はもう亡くなってしまったので、レシピを教えてもらっていれば良かったなあと思います。

――最後にメッセージをお願いいたします。

今の時代、悩んでいる方、つらい思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。このドラマを見ていただいた方が、温かい気持ちになってくださるといいなと思っています。