山本舞香、北村匠海への“リスペクト”で「テンションが上がって泣きそうになりました」<Interview>

2020/10/27 07:00 配信

映画 インタビュー

山本舞香がインタビューに応じた撮影=富田一也


――映画「とんかつDJアゲ太郎」に出演が決まった時の気持ちは?

北村くんとまた一緒にお仕事できるのがうれしかったです。もう4年以上たっているのかな? 以前、JR東日本の「JR SKISKI」のCMに出演させていただいて、一緒にニュージーランドで撮影しました。

それ以来、すれ違うことはあったんですけど、ガッツリ共演する機会はなかったので「どれぐらい変わったのかな?」っていう楽しみもありました。

――実際に会ってみて、変わられていましたか?

変わってなかったです(笑)。でも、いろんな経験をしてきていて、今回は座長ですから大人っぽくなった顔も見ることができました。昔と変わらず、「助けたいな」って思わせる感じはありましたけどね(笑)。北村くん初の単独主演作に携われたこともありがたいなって思っています。

――山本さんから見て、今作で演じる苑子はどんな女の子ですか?

“ザ・ヒロイン”って感じです。明るくてニコニコしていて、誰もが「いいなぁ」って思ってくれるような存在になれたらいいなという気持ちで演じました。あ、でも…お芝居って感覚ではなかったかも。

それは素の自分と苑子のキャラクターが似てるというよりも、“誰かを助けたい。でも自分の弱みを出しつつ親近感を湧かせながら助けていく”という感じを出したいと思って臨んでいたからだと思います。

――漫画が原作ですが、役づくりのために読まれましたか?

今回、原作を読まずに撮影に臨みました。原作のイメージに引っ張られずに映画オリジナルの苑子を作りたいなって。北村くんとは4年前に共演したという関係性があった分、原作を意識しない方がリアルな部分が出るのかなって。そういう理由もあって、今回は事前に役づくりをしませんでした。

クランクインは、アゲ太郎が一回挫折した時に苑子が「自分もスタイリストの卵だけど、失敗もいっぱいするし、でも好きだからやりたい」っていうことをしっかりと伝えるシーンでした。すっごい緊張しました(笑)。

そこから監督と話し合いつつ、北村くんのセリフの言い方を聞いて、それに対して苑子と私の感情を一緒に出していくというふうに進めていきました。

――これまでにも漫画原作の作品に出演されていますが、共通して心掛けていることは?

原作を意識しないこと。原作は原作でいいところがあって、実写は実写で本当の生身の人間がお芝居をしているのでリアルな感じが出ているのがいいと思うんです。

心掛けていることは、原作ファンを裏切ることはしたくないので、中途半端にやらないこと。今回も“ザ・ヒロイン”っていう苑子を忠実にとはいかないけど、自分の色を入れつつ演じました。

――“三代目道玄坂ブラザーズ”と名乗っているアゲ太郎の友人たちも濃いキャラですが、加藤諒さん(「円山旅館」三代目・室満夫役)、浅香航大さん(「東横ネオン電飾」三代目・夏目球児役)、栗原類(「道玄坂薬局」三代目・白井錠助役)、前原滉さん(「宇田川ブックセンター」三代目・平積タカシ役)とは初めてですか?

諒ちゃんは前から知っていて仲がいいです。浅香くんと前原くんは以前共演していて、類くんとは今回が初めてでした。すごくカラフルな方たちですよね。プロデューサーの方がよくこの人たちを集めたなって(笑)。

出来上がった作品を見ても、いい色を出し合っていて、「すごい!」って思いました。みんなが集まる“室基地”のシーンのやりとりもテンポが良くて好きです。