長編初監督を務めた同作において、「あらゆる手段を使って、これまでの経験を実現させたよ」と語るように、師匠に教わった極意を活用したキーン監督。フェイフェイといキャラクターについて、「彼女は目に映るものだけでなく、その先にも目を向けることができる視点と、あふれ出る前向きな感情を持つキャラクターなんだよ」と、見た目はあどけないごく普通の女の子ながら、内面にこだわることで、魅力あふれるキャラクターを生み出したと自信をのぞかせている。
フェイフェイは、幼い頃から”月には女神がいる“という伝説を、周囲から否定されようと信じ続け、ついには自らの手で宇宙船までも作り上げて月へと出発する行動力を持つ、生き生きとしたキャラクターだ。キーン監督は最終的に、「フェイフェイというキャラクターが大好きだ。終わってしまったときには、彼女を両腕で抱きしめているような感覚すらあったよ」と強い愛着を語るほど、長いアニメーター人生の中でも大切な作品になったことを告白した。
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