市川染五郎が魅せる新感覚の歌舞伎! テレビならではの演出に注目

2011/09/27 14:32 配信

芸能一般

9月30日放送の「にっぽんの芸能」で歌舞伎「細川の血達磨」を演じる市川染五郎

日本の伝統芸能の魅力を伝える番組「にっぽんの芸能」(NHK Eテレ)で、9月30日(金)の放送に歌舞伎俳優・市川染五郎が登場し、歌舞伎「細川の血達磨(ホソカワノチダルマ)」を演じる。

同番組は、檀れいらが出演し、初心者でも古典芸能の世界を楽しく学べる「花鳥風月堂」と、南野陽子らが司会を務める愛好家向け「芸能百花繚乱」の2部構成で、市川は「芸能百花繚乱」に出演する。演目は'06年に大阪松竹座で上演され、その後再演を重ねている「染模様恩愛御書(ソメモヨウチュウギノゴシュイン)」を題材にした歌舞伎。今回、新たにNHKのスタジオで収録を行った作品で、スタッフは「特殊な合成やテレビならではの演出効果を加え、新たな“映像作品としての歌舞伎”を目指して制作したものです」とPR。

物語は細川家の侍・大川友右衛門(トモエモン)が、小姓の印南数馬(インナミカズマ)を見初めて気持ちを打ち明け、男性同士の二人が結ばれるところから始まる。友右衛門はある日、数馬が親の敵討ちを図っていると知り、力を合わせてその敵を討ちに行くと約束。やがて火の海となってしまった細川邸でのシーンでは、友右衛門は細川家の重宝を守るため、命がけで火の海に飛びこんでいく。

インタビューで「テレビならではの歌舞伎をずっと考えていた」と語る市川は、今回の作品で友右衛門と数馬を一人二役で演じる。火事の場面では、舞台ではできなかった本火を使用するなど、テレビだからこそできる演出に注目。出演は、市川染五郎、市川猿弥、旭堂南左衛門ほか。