純粋でピュアな“チャラ男”を熱演中! 加藤和樹が語る「毒姫とわたし」の見どころ

2011/10/16 18:00 配信

ドラマ

昼ドラマ「毒姫とわたし」(フジテレビ系)で君嶋潤を演じる加藤和樹写真=東海テレビ

東海テレビ制作、フジテレビ系で放送中の昼ドラマ「毒姫とわたし」に出演中の加藤和樹にインタビュー取材を行った。同ドラマは、敏腕編集者の小山小麦(櫻井淳子)と生まれながら下半身に傷害がある桜井美姫(黒川芽以)が織り成す女同士の友情を描いたヒューマン・ラブ・コメディー。加藤は、大手出版企業・君嶋出版の社長の息子でタレントの潤を熱演している。そんな加藤が、自身の役柄や現場の雰囲気、最終回をまでの見どころについて語った。

――まずは、君嶋潤の役柄についてお聞かせください。

初めに台本を読んだときは『チャラいヤツだな』と思いました。でも、彼は彼なりに美姫のことを一途に思っているし、美姫と同じく下半身に傷害を持つ妹のエリカ(早織)のこともすごく大切に思っているので、実は誰よりも純粋でピュアな人なんじゃないかなと思います。潤はいつもまっすぐで自分の気持ちをうそ偽りなく伝えるんですけど、それが時々『空気が読めない』とか『ちょっと頭悪いな』って思われたりしちゃって、でもそこが彼らしさでもあるので演じていて楽しい部分ですね

――ひと言で“チャラ男”と言われる潤ですが、演じられる上で参考になさっている方はいらっしゃいますか?

全くいないです(笑)。 シーンごとに『もっとバカっぽく』とか『ここは真面目にしよう』って監督と相談しあっているので。チャラ男を演じるのは楽しいですよ。現場もすごく良い雰囲気でみんな役名で呼び合っているせいか、時々自分として居るのか潤として居るのか分からなくなるくらいはしゃいでいます。 普段の自分と潤は全く似ていないはずなのに、自然とそういう空気を作ってくださる共演者やスタッフのみなさんには本当に感謝しています!

――和気あいあいとした現場の雰囲気はドラマを観ていても伝わってきますが、印象に残っているエピソードはございますか?

潤が哲也(渋江譲二)を殴ったシーンですね。監督からスローモーションで撮ると聞いていたんですが、いざ本番になってみると『スローモーションに見えるようにゆっくり殴ってくれ』って言われて『うそでしょ!? そんな撮り方するの!? 』って驚いちゃって。これまでいろんな撮影をしてきましたが、自分でスローモーションを演じたのは初めてでした(笑)。渋江さんも『痛がる表情をゆっくり演じるのは難しかった』って真剣に言ってましたよ。でも、そういうコメディー要素とシリアスなシーンのギャップがこの作品の面白いところだと思います

――“毒舌女子”の美姫を一途に思う潤ですが、美姫のどんなところに引かれているのでしょうか?

潤はお金持ちの家に生まれて自分の好きなように何不自由なく生きてきたので、障害を持ちながらもまっすぐに生きる美姫の強さに引かれているんだと思います。彼女のために何かをしたいと思っていて、ある意味好きというか憧れに近いのかも知れませんね。まぁ、単純に美姫がかわいいっていうのもあると思いますけど(笑)。

――美姫のような毒舌女子はどう思われますか?

個人的には、ちょっと難しいですね…(笑)。女の子なんだから、もうちょっと言い方があるでしょって。でも、女性同士って優しい顔をして実はひどいことを言っていたり、あまり本音を言い合わないというイメージがあるんですが、そういう意味では小麦と美姫が本気でぶつかり合っている姿は見ていて気持ちいいですね。男性の目線から見るとあまり美しくはありませんが、素敵な友情だと思います!

――物語もいよいよ終盤にさしかかってきましたが、今後の見どころをお聞かせください。

第2部に入ってからは、行方不明だった美姫が潤との間にできた子供を連れて帰ってきたり、新たな登場人物も加わって急展開になっていますよね。今後は恋愛の話や家族の話ももちろん見どころなんですが、やっぱり女同士の友情に勝るものはないなと思わせるストーリーになっています。最後の最後まで小麦と美姫はケンカしっぱなしなんですけど、それでも2人の絆が一番強いし、そういうのも良いよねって思える素敵な結末になると思います。潤と美姫の恋の行方はもちろん、最終話では僕自身が書き下ろした曲を歌うライブシーンもあるので、ぜひ楽しみにしていてください!!